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芭流覇羅のアジトへとたどり着けば東卍とは正反対の雰囲気。
物珍し気に見られるその視線にAは半間の後ろへ行き、キュッと袖を掴んだ。
「・・・取って食われたりはしねーよ。」
「―――・・・、(嫌な場所…本当に場地くんはこんなところにいるの・・？)」
そう思いながら、カツカツと奥へと進めばそこには一虎の姿。
その隣には芭流覇羅の特攻服を着た場地がいた。
「――――！場地くんっ！・・・・と、一虎くん・・」
「Aっ！？・・・なんでお前が此処に・・・」
半間から離れ、場地に近づこうとすれば一虎が此方に歩み寄りAに近づく。
「・・・ひっ、」
反射的に、半間の後ろに隠れ再び袖を掴む。
その様子に半間は後ろ目にAを一瞥し呆れたように息を吐く。
そんなAに一虎もまた苦笑し、半間の後ろに隠れる彼女と目線を合わせた。
「・・・お前、コイツになにしたん？」
「・・・ははっ、随分と嫌われたみたいだけど…そんな怯えなくてもいいじゃん。」
「うぅ・・・っ、私、貴方のような殿方は苦手ですわ」
「ごめんごめん。――でも、今日は一緒に来てもらうよ。時間がないからそろそろ行こうか。」
「・・・シュウちゃんも一緒に、」
「ダリィ」
「・・・場地くんは・・？」
「・・・・めんどくせぇ」
「・・わたくし、今から用事が・・「つべこべ言わず言ってこい」・・・きゃぁっ」
痺れを切らした半間に首根っこを掴まれ一虎の目の前に差し出される。
半泣きの彼女にポンと頭に手を乗せた。
「早くいかねぇと、帰んの遅くなるぞ。」
「・・今日は帰れないって、」
「・・・・忘れた。おら、さっさと行ってこい。」
とん、と背中を押される。
「一虎ー。ソイツに怪我させんなよ。」
「あぁ。わかってますって。それじゃ、Aちゃん、少し借りますねー。」
「・・・行って参ります・・、」
＊ ＊
A達が去った後、半間は机に座り煙草に火をつける。
そんな半間を見て場地は話しかけた。
「・・随分と大切に扱うじゃねーか」
「んぁ？」
「・・アイツのこと」
「ばっは♡何だぁ、お前もアイツにホの字なんか？」
「あぁ？ちげーよ。」
その言葉にフゥー・・と煙を吐き出せば天井を見上げる。
「・・オレらの関係なんてなんだっていいじゃねーの。」
慈愛に満ちたその瞳に場地は無言になる。
(ホの字はどっちだよ・・・。っつか、写真の奴コイツじゃねーか)
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咲乃(プロフ) - ひー(比古)さん» ありがとうございます！続編は甘々頑張ろうと思ってます。どうぞ完結までお付き合いください…。 (2021年10月5日 22時) (
レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - タカちゃんの意地悪なスイッチがぁぁぁ！！ニヤニヤ過ぎる (2021年10月5日 0時) (レス) @page49 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
咲乃(プロフ) - 累さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。更新頑張ります。 (2021年8月23日 0時) (レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
累(プロフ) - 作品一気に読ませて頂きました。設定も面白いですし、話の内容もシリアスから胸キュンまであってとても面白いです。頑張ってください。 (2021年8月22日 13時) (レス) id: 755be2d6bc (このIDを非表示/違反報告)
咲乃(プロフ) - 真菜瀬さん» ありがとうございます！更新頑張ります。 (2021年8月17日 19時) (レス) id: 78de730839 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲乃 | 作成日時：2021年8月17日 0時
