囚われの身たち【歌い手】【男主】

小話24 ページ25

(なるせside)


美味しい。









限定品もだけど、そうじゃないやつも美味しい。









幸せすぎる。









今度また来ようかなぁ。









そんなことを考えていると、
耳元で囁かれた。









貴「なるせ、口に餡ついてる。」









Aだった。









Aは、俺の口についていたであろう
餡を指で拭うと、自分の口に運んだ。









貴「ん、、やっぱコッチも美味いな。」









ちょっとドキドキした。









る「Aー！コッチも美味しいよ？あーん。」









貴「ん、、本当だ。初めて食べたけど美味い。」









る「でしょー？」









ドキドキしたと思ったら、
考えてしまう。









やっぱりるすくんが良いの？









俺じゃだめ？









貴「さぁて、目当てのもんも食ったし、」









る「帰るの？じゃあまたお店来てね？」









貴「お前とは約束したしな。今度な？」









あー、これが









嫉妬ってやつか。









一目惚れとか、









恋とか









関係ないと思ってたのに。









貴「じゃあな。」









気がついたら追いかけてて、









Aの服の裾を掴んでた。



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