管理人はヒーローに (ページ3)

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受験ページ3

時は過ぎ○月××日雄英高校受験日

「管理人！今日の受験頑張ってね」

朝起きて廊下を歩いていると飛び出してきたアントンに抱きつかれながらそう言われた。そういえば受験今日だな、なんて考えながら

『頑張らせてもらうよ』

そう呟くと

「困ったら僕のこと出していいからね！」

絶対だよ！みたいな雰囲気でわたしにそう言ったが、残念なことに彼には白夜や罰鳥のご機嫌とりの仕事があるので呼び出す予定はない。(出したところで何かしらやらかす可能性があるので出すのであればジーニーやハイルが良いというのが本心である)

『とりあえず腕、離してくれ。』
「はぁーい」

腕を離すようアントンに言うと不貞腐れたように返事をして渋々の様な感じで腕を離してくれた。その後は何の問題も無く朝ごはんを食べ、顔を洗い、その他の準備を済ませて雄英高校の入試に向かった。

～中略～

『でっか...』

雄英高校について一番にそう思った。見た感じlobotomy社よりもでかそうだと思ったが、あの会社は地下に埋まっているし、どんどん下へ下へと増設していってるから比較対象にするにはナンセンスだと思い雄英高校の大きさについては考えるのをやめ、入試会場へと向かった。途中で転びかけて近くに居た女子に個性を使ってもらい助けられている人を見つけたが気にせずに進んでいると説明会場についていた。

(受験人数多すぎでしょ...いや、プロヒーロー何人も排出してる高校だし当然か...)

わたしの座っている位置的に全ての受験者を見て人数を数えることはできないがおそらく1000人以上は居そうだ。なんて考えているのだがその考えを妨げるように後ろのあたりでブツブツと何か言っている人がいるのだ。いかんせん彼よりも前にいるのでその姿は確認できないが恐らく周りも彼が少しうるさいと思っていると思う。

～説明は中略、ヒーロー科の試験が始まるぞ！～

「はいスタート～！！」

雄英高校の入試はいきなり始まると噂では聞いていたがこんなにいきなりだとは正直思っていなかった。が、他の人が驚いて止まっている間にとにかく前に進んだ。

ある程度の場所まで来たらわたしの個性でエージェントたちを呼び出してロボットを壊すよう一括指示を出した。わたしの個性は管理モードと、自らが戦うモードの切り替えができるが、管理モードの間は自分にE.G.Oを着たり、使用することができないから生身、もしくは熱望する心臓などの使用型アブノーマリティーを使用して戦うしかないのが弱点だ。