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あ、そういえば美咲にまだ連絡してなかったんだ


鞄から携帯を取り出してLINEを開くと美咲からのメッセージが来ていた



美咲A体調大丈夫?佐久間さんから聞いたよ、お大事にね!



あれ、佐久間さんがなんか上手いこと言ってくれたのかな。



A何も言わずに帰ってごめんね。体調は大したことないから大丈夫だよ。ありがとう。



ちょうど送信ボタンを押したところで佐久間さんがシャワールームから出て来た。


が、上半身裸にタオルで下半身を隠してる格好なため急いで体を背けると



佐久間「あっは!ごめんごめん、俺暑がりなんだよね」




少し火照った顔を落ち着かせるために深呼吸してから佐久間さんの座るベッドに目線を移す


そこには既にバスローブを着てくれている佐久間さんがいた


『あの、美咲に何か言ってもらったみたいで、ありがとうございます。何も言わずに出て来てしまったので助かります。』



佐久間「あー、うん。別に。てか、君もシャワー浴びてきたら?

俺、諸事情で今日家帰るつもりなかったしここに泊まっていくけど、君ももう終電ないだろうし泊まっていきなよ」


時計の方に目をやると時間は0時を回ろうとしていた。


ここから駅まで歩く時間を考えると確かに終電は間に合わない。

でも、ほぼ喋ったことない初対面の佐久間さんと同じ部屋で一夜を過ごすことになるのは、まずい気がする。



タクシーで帰るのは財布に痛いけど仕方ないか...



『私、タクシーで帰るので平気です。』


それでは、また。って言って立ち上がり、ドアの方に向かおうとしたら


佐久間さんに腕を引っ張られて振り返ると同時に唇に温かい感触がした。

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作者名:ちゃん | 作成日時:2020年10月17日 0時

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