受付嬢の私とエリートの彼 (ページ48)

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佐久間「えっ」

視界が潤んでよく佐久間さんの表情が読み取れない

『好きなんです、佐久間さんが...。』

手で涙を拭ってみても涙は止まらない

『彼女がいるって分かってるのに、、諦めたいのに、

でも、佐久間さんを目の前にすると気持ちがどんどん大きくなって...』

佐久間「A...」

『ごめんなさい、もうこの気持ちは捨てます...。』

佐久間さんの手を振り払い、私は歩き始める

追いかけてきてくれるかななんて少しだけ期待してた。

でも佐久間さんは私が部屋に戻っても、

荷造りが終わっても、

部屋を出るときになっても

戻ってこなかった。

新幹線の窓ガラスに反射する自分の顔が

まさに悲劇のヒロインそのものだった。

この新幹線を降りたら、佐久間さんへの想いは捨てると決めた。

翌日、出勤するはずのない私が会社にいたことから質問攻めにあったが、

仕事が早く終わったということにした。

深澤「A、、今日、飲みどう？」

ふっかが私のデスクまで来て心配そうにそう聞いてくる

『うん、行こ。』

私はそう返事してから、目黒くんに会いに営業部へと向かった。