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佐久間「っはぁ......高橋さん、あんまりうちの新人いじめないでくださいよ(笑)」




”てかこれきっつ”って佐久間さんはすぐに水をゴクゴク飲んだ





高橋「お、佐久間くんも一緒に飲もうじゃないか」





佐久間「僕が相手しますから(笑)」





佐久間さんはそのまま私の隣に座って、正面に座っている高橋さんのグラスにお酒を注ぐ





申し訳ないって言う気持ちとお酒があまり強くない佐久間さんを心配する気持ちで彼の方を見ると、



”もう飲まなくていいから”って小さな声で言われた





それから私はお酒を高橋さんに勧められても、佐久間さんが全部代わりに飲んでくれて、ずっと烏龍茶を飲んでいたため、酔いもだいぶ冷めてきた







『佐久間さん、タクシー来ましたよ』


飲み会がお開きになって、タクシーの中に佐久間さんを押し込む



運転手さんにホテル名を告げて車は出発した




佐久間さんはというとかなりお酒が来ているのか目を瞑ったまま時々”うー”って言っている









タクシーを降りてからなんとか佐久間さんを部屋まで運んで、すでに敷いてあった布団へと運ぶ





『佐久間さん、服シワになっちゃうので脱がしますね』


コートとジャケットくらいはハンガーに掛けておいた方がいいと思って、体勢を変えながら脱がしていく



ネクタイも取って、ワイシャツの一番上のボタンを外す




ジャケット類をハンガーに掛けてから冷蔵庫に入っていたペットボトルの水を手に取る






『佐久間さん、お水飲めますか...?』


軽く肩をトントンして呼びかけても、帰ってくる返事は”うーん”だけ




このまま寝たら明日絶対二日酔いになっちゃうよ...





『どうしよう...』


どうにかして起こさなきゃと思って、手に持っているペットボトルを佐久間さんの首元に当てて冷やしてみる





佐久間「つめたっ..」


一瞬ビクッとした佐久間さんはうっすらと目を開けて私の方を見た





『佐久間さん!お水、飲みましょう。あと、とりあえず着替えないと..』



佐久間さんの上半身を持ち上げて座らせると、



顔をあげた佐久間さんとバチっと視線が交差した





若干潤んでいる目元が色っぽくて目が外らせなくなり、静寂が私たちを包む




まるでお互いが何かを求めているかのような錯覚に陥ってしまう

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作者名:ちゃん | 作成日時:2020年10月17日 0時

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