受付嬢の私とエリートの彼 (ページ5)

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部屋に入ってとりあえずにソファーに座ったけど、それっぽいムードを演出する照明が落ち着かない

何よりこのなんとも掴めない男である佐久間さんと二人っきりっていう状況に余計背筋が伸びる

部屋を見渡してると佐久間さんが冷蔵庫から水を２本出してそのうちの１本が無言で目の前に差し出された

『あ..りがとうございます...』

何かしていないと落ち着かなくて受け取った水を一口飲む。

佐久間さんはというと、
ネクタイを緩めながらベッドに腰をかけるとペットボトルの水を口に運んだ。

その姿が妙に色っぽくて目を離せずにいると本日何度目かの視線が交わる

佐久間「ふっ...ねぇ君さ。昼間からよく視線感じるけど、なに？」

綺麗な弧を描いて上がる口角と投げかけられた言葉にハッとする

『あ、いや...たまたまです。人からまじまじと見られるなんて不快ですよね。すみません』

気持ち悪がられたかななんて思って少し反省する

佐久間「んーん、別に平気だよ。それよりもこんなとこに連れられて来た方が嫌だよね。

とって食おうなんて思ってないから安心して。」

そう言うと佐久間さんは立ち上がってシャワールームに向かった

扉が閉められてから少ししてシャワーの音が聞こえた。

『はぁ〜』

その瞬間に張り詰めていた緊張の糸が解かれたようにソファーに脱力する。

やっぱり掴めない。佐久間大介。

てか、私このままここにいるべきなのか？

シャワー浴びてる間に帰っちゃう？