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阿部「Aちゃん、今日が初日なのに沢山意見出してくれてありがとうね。おかげ様でいいものできそうだよ」
阿部さんとデスクへと戻って先ほどの会議案を一緒にまとめていると嬉しい言葉をいただいた
『皆さんが話しやすい空気を出してくれているお陰です。初仕事がこのチームで本当によかったです。』
知り合いが2人もいるっていうのもあるかもしれないが、3人が新人の私の意見も真剣に聞いてくれていたことで変に遠慮せず意見を出せる環境だった
仕事をしているっていう感じがして、頬が自然と緩んでしまう
「なににやけてんの、マーケティング部のAさん。」
頭上から聞き馴染みのある声が
『ちょ、なんでいるのふっか』
声のする方を向くと私のパソコンを覗き込むふっかがいて、思いの外近い距離にびっくりする
隣の阿部さんを見ると、呆れた顔で笑ってからすぐパソコンに向き直った
深澤「ん、人事部あそこなんだよね」
ってふっかが指をさしたのは、マーケティング部と反対側にあるセクション
確かに上からぶら下がってるプレートには”人事部”の文字が
『同じフロアだったのか...』
深澤「そういうこと。Aちゃんと仕事してるかなーって偵察に来た」
『何それ(笑)』
なんだかんだで嬉しかったりするかな
「おーい、深澤こっち来い」
人事のおじさんがふっかを呼ぶ
深澤「あっ、はい!今行きます!」
阿部「サボりすぎるなよー」
深澤「Aの仕事状況を見るのも俺にとっては仕事なのー。じゃあ、がんばれよ〜」
ふっかはそう言い残して小走りでさっきのおじさんの元へ向かう
阿部「ふっかも心配だったのかもね」
キーボードを打ちながら阿部さんがそう言う
『えっ?』
阿部「ここだけの話、A馴染めるかな?阿部ちゃんサポート全力でしろよ?って言うLINEが昨日何通も来たの(笑)」
秘密話をするように阿部さんが手を口元に添えながら言ってきた
『そうだったんだ...』
上司と話すふっかに目を移す
阿部「まぁ、そんな心配全然いらなかったけどね.....よし、Aちゃんこの資料を目黒に渡してきてもらえる?あいつ、メールより直接渡した方が確実だから(笑)」
『はい!』
阿部さんから資料を受け取ってまた営業部へと足を進める
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作者名:ちゃん | 作成日時:2020年10月17日 0時