受付嬢の私とエリートの彼 (ページ24)

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美咲とやってきたのは合コンの時と同じ店、同じ個室の部屋

『ちょっと、こんな個室まで予約してくれたの？そんないいのに〜』

美咲「あーまあ、たまには？ほら、何飲む？」

少し歯切れが悪そうだが、とりあえずビールが飲みたい

「『乾杯ー！』」

５日間働いて次の日が休みの金曜日ほどビールが美味い日はないよね

『あーうんまっ！』

「おっ、いい飲みっぷりだね〜」

ここにはいないはずの男性の声が聞こえて、扉の方に目をやると渡辺さんが顔を覗かせていた

そのまま部屋に入ってくると後にふっか、そして佐久間さんが続いて入ってきた

『えっ！なんで』

美咲「へへっ、サプラーイズ」

ドヤ顔で”いい仕事したっしょ？”と言ってるかのような美咲

脳内パニックになっていると頭上から懐かしい声色がした

佐久間「A奥詰めて」

『あ、はいっ』

壁側に詰めると隣に佐久間さんが座った

心臓が今にも飛び出しそうで、話したいこともたくさんあるのに

佐久間さんの顔をなかなか見ることができない

いつの間にか３人分のビールも卓上には置いてあって、ふっかの癖強めの乾杯音頭で5つのガラスが響き合う