受付嬢の私とエリートの彼 (ページ3)

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深澤「えー、俺リアコって呼ばれてんの？(笑)」

阿部「いつも受付の方が笑顔で挨拶してくれるからすごく元気貰ってるよ」

反対側から深澤さんや阿部さんの声が聞こえてくる

さっきからそっちの方は盛り上がってるし、隣に座ってる美咲も渡辺さんと美容トークに花を咲かせてる。

なのに私と佐久間さんは、、、

佐久間「・・・。」

無言。

ひたすら枝豆を口に運んでて、なくなったらおかわりを注文するというルーティン

最初の自己紹介からこちらには目もくれない

あぁ、今日来なきゃ良かった。

なんだか居心地が悪くなって、美咲にトイレ行ってくると声をかけてから部屋を出た。

『はぁ...』

トイレの鏡に映る自分の顔を見てため息が出てくる

明らかに場違いな感じしたし、佐久間さんは何で一言も喋ってくれないわけ？

上着は入り口で預かって貰ってるし、荷物も持ってきたからこのまま帰っちゃおうかな。

美咲には体調悪くなったって連絡入れておけばいいよね。

帰ることを決心してから少し軽くなった気持ちと共に女子トイレから出ると、廊下の壁に寄りかかってる佐久間さんが目に入った。

佐久間「ねぇ、一緒に抜け出さない？」

思いもよらなかった人からのその言葉に私は唾をゴクリと飲んだ