受付嬢の私とエリートの彼 (ページ20)

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嬉しい...
好き勝手で始めたこのノートをそんな風に評価してくれる人がいるなんて

『で、でも、私一度ここお祈りされてるんですよ？』

あの時何通も”お祈り”されたけど、ここからお祈りを食らったのが一番ダメージ大きかったな

佐久間「大丈夫。そういう面ではうちの会社気にしてないし、何よりも今は戦力になれる人を必要としてるから。あ、Aのハンバーグ一口もらっていい？Aもオムライス食べなよ」

『ど、どうぞ』

私はもう何も喉を通らないのに、佐久間さんはハムスターみたいにモグモグ食べてる

佐久間「それに、さっきも言ったけど採用の評価はかなり厳しくなってる。

でもさ、、、ｺﾞｸｯ

何かしなくちゃ何も起きないよ？」

口の端をナプキンで拭きながら最後の言葉を佐久間さんは放った

そうだよね

挑戦しなきゃ何も始まらないよね

オムライスを口に運ぼうとする佐久間さんを制するように”あの”って少し大きめの声で呼びかける

『やらせてください。佐久間さんの名に恥じないように精一杯頑張るので、やらせてください。お願いします』

私は前髪がハンバーグにつかないように少し椅子を引いて頭を下げた

佐久間「A」

頭上から佐久間さんの声を聞いて顔を上げると目の前にはオムライスが乗ったスプーンが..

佐久間「はい、あーん。最後の一口」

反射的に口を開けると口の中はバターの香りが仄かにするチキンライスで一杯になった

『？』ﾓｸﾞﾓｸﾞ

会話の途中だよね？これ今....

すると佐久間さんの反対側の手が伸びてきて私の頭にポンと乗せられた

佐久間「頑張れよ」

そう言ってまた彼は口角を上げた