受付嬢の私とエリートの彼 (ページ11)

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初ご飯記念に奢らせてと言って聞かない深澤さんにご馳走になり、2人で会社へと戻る

お昼終わりのこの時間、ロビーも少し賑やかだ

『深澤さん、ご馳走になってしまってすみません。ありがとうございました。』

深澤さんはゲートに入っていく人だけど、私は受付だからここでお別れだ

深澤「いーえ、また誘ってもいい？」

スマホを片手に挙げながらそう言うのは、さっき連絡先を交換したからだろう

『その時は、私に奢らせてください。』

深澤「おっ、楽しみだなぁ」

って言いながら歩いている人とぶつからないように少し腕を引かれて壁の方に寄る。

深澤さんが何でリアコって呼ばれてるのかわかる気がするかも。

「あれ、ふっかと..佐藤さんじゃん。」

後ろから聞こえてきた声にドキッとする

沢山話したわけでもないのに聞き間違えるはずもない
この声の主を確認しようと振り向こうとしたら、

深澤「お、佐久間。に、阿部ちゃん」

って深澤さんが声を発した

阿部「ついでみたいに言わないでよ！佐藤さん、こんにちは。」

振り向くと佐久間さんと阿部さんがいて、彼らが近づいて来た

『こんにちは。先日は、失礼なことをしてしまいすみませんでした。』

阿部さんに頭を軽く下げる。

あの合コンにいた人とはもう誰とも関わるつもりなかったのに、今日一日で全員と会うなんて...
神様の悪戯だろうか。

阿部「全然、体第一だからね。全然話せなかったからまた会えて嬉しいな」

深澤「おい、お前あざといぞ」

”えっ、どこが！””お前自覚ないのやばいって”って深澤さんと阿部さんが軽く言い合いを始め、佐久間さんはニコニコしながらその2人を見てた

あんな笑い方するんだ...