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第7話 知恵を持つ二人 ページ9

「!美味しいっ・・・。」
ミルクプリンを一口食べたAは、少し表情が明るくなった。

「蝶滑さん、僕にお話が?」
「すみません、お仕事中に。」
「いえいえ。」
花宮に連れられて、厨房にいた把雪が蝶滑とAの元に来た。
「把雪さん。"ウィザー"について何か知ってることはありませんか?」
蝶滑がそう言うと、把雪は少し表情が硬くなった。
「この方・・・Aさんが今、調べているんです。
 基本的なことは知っているようです。」

「そうですね・・・。
 言い伝えではありますが、"ウィザー"によって幾つもの国が滅んだらしいですね。
 召喚されるモノらしいですが・・・。」
「地獄からとられた、三つの頭蓋骨によって召喚されるとか。」
「そうですそうです。その頭蓋骨の取得方法についても色々あって・・・。」

蝶滑と把雪の二人だけで、話が盛り上がり始めてしまう。
「あらあら・・・。Aさんでしたっけ?ごめんなさいね。
 お二人は知識が豊富でね、よくこうやって話し合ってるんです。」
「はあ・・・。」
「男子会が始まってますし、私たちもお話しません?
 多分しばらくお話してるから。」
「は、はい・・・。」
花宮は向かいの席に横向きに座り、Aと話し始めた。
「Aさんは、旅人さん?」
「はい・・・。遠国から、色々な所を旅しています。」
「どんな所があったのかしら〜。
 私ね、お花や鉱石が好きなのっ。」
「花であれば・・・広大な花畑がある国がありました。
 鉱山がある国もあったり・・・。」
「まぁっ。見て見たいわ、広大な花畑。」
「海を一度渡ったので、船旅になると思います。」
「船旅・・・私慣れてないから、すぐに酔っちゃいそうね。」
「ふふふっ・・・。大丈夫ですよ、きっと。船酔いに効く薬もあるので・・・。」
花宮と話し、Aはやっと笑顔を取り戻した。

「・・・あっ!すみません!
 Aさんを手伝うつもりが、私が話し込んでしまって・・・!」
把雪と話していた蝶滑が、Aを見て気がついて謝った。
「い、いえ。花宮さんとお話出来て、少し元気が出ました。」
Aの返事を聞いて、蝶滑はホッとする。
「蝶滑さんと話しましたけど、しばらくはこの街で調べてもいいかも知れませんね。
 役所の資料は勿論ですが、色んな人が来るので色んな話を聞けると思います。
 昼間は色んな店に人が分散されますが、夜は酒場に行くといいですよ。」
「ああ・・・その時もご一緒しますね・・・。」
「お、お願いします。」

第8話 マイクラ街→←第6話 黒い骨の怪物



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眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・!これから注意しながら更新していきます!! (2021年9月9日 20時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:眼目夢子 | 作成日時:2021年9月9日 17時

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