第4話 神話生物？ ページ6
「さて、図書館ではありませんが･･･
此処にはこの街についての資料や、近隣の街や国についての大まかにまとめられた資料があります。」
蝶滑はAに、何冊か本を見せる。
「Aさんは何をお探しで？
私であればもしかしたらお力になれるかと･･･。」
「･･･えと･･･”神話生物”についてなんですけど･･･。」
「？神話生物？」
Aの話で、蝶滑は首を傾ける。
「他の街にも･･･と言うか、他の所の方が詳しく知れると思いますが･･･。」
「･･･図書館に行ったんですけど･･･詳しく知ることが出来なくて･･･。」
「ふむ･･･一体、どんな神話生物をお探しで？」
蝶滑が訊ねると、Aは口ごもる。
蝶滑はAの様子を不思議がりながらも、神話生物やら妖怪の類が載った本を何冊か用意する。
「あの･･･首が幾つもあるらしくて･･･。」
「首が幾つもとなると、ケルベロスや八岐大蛇などですね。」
「それと･･･黒くて･･･。」
「黒･･･。」
Aの話を聴きながら、蝶滑は一冊の本を手に取ってページを捲る。
「爆発する首を、飛ばして来るとか･･･。」
探しているナニカについてAが話していたが、最後の特徴を聴いて蝶滑の手がピタッと止まる。
「･･･爆発する首を飛ばす･･･？」
「は、はい･･･。」
蝶滑に返事をするAは、何処か青ざめているように見える。
「･･･Aさん、ソレについて他に知っていることはありますか？」
「えっと･･･噂で聞いた話が･･･。」
「ええ、それでも構いません。」
「･･･ソレは、地獄から現れた悪魔だそうです。
確か、三つの首を持った、骨だけの身体だそうで･･･。
何処からか現れる、爆発する首を飛ばして、地面を抉るほどの爆発を起こすそうです。」
Aの話を聴きながら、蝶滑は自らの記憶を辿って何かを考えている。
「･･･Aさんは、その話を何処で？」
「･･･訪れた国で･･･探している人を追ったら、その話を聴いたんです。」
「･･･話せる範囲で良いので、その方のお話を聞いても？
あと、喫茶店に行きましょう。資料なしでも話せるかと思います。」
「ほ、本当ですか･･･？」
「ええ。いいですか？移動しても。」
「は、はいっ･･･。」
Aの返事を聞いて、蝶滑は本をしまう。
移動続きになったからと、蝶滑はAに訊いてから、Aの荷物を持って行くことにした。
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眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・！これから注意しながら更新していきます！！ (2021年9月9日 20時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年9月9日 17時
