第42話 脱下の決断 ページ44
「･･･ウィザーは、その･･･怪物の中では、どの位の強さなんですか･･･？」
「･･･召喚までの手順が、我々の知っている方法とは違うので分かりませんが･･･。
ウィザーの厄介さは、黒い頭蓋骨の入手方法の難しさにあります。
更に、その強さは先程まで挙げた4種類より上だと言われています。」
「途中から風の鎧をまとうのも厄介で、
近接攻撃しか効かなくなると言う特殊性質もあります。」
蝶滑と把雪が、真剣な表情でそう話した。
「･･･まずは、ゾンビとかを倒す事が目標ですか･･･？」
Aが訊ねると、帝独が首を横に振った。
「確かに倒す事は重要だが、アイツ等は倒してもキリがない。
倒しても増えるから、現れたら倒す位がちょうど良い。
ただウィザーは、一度召喚されると甚大な被害が出る。
雑魚を倒し続けるよりも、そちらを優先しなければ弱っていくだけだ。」
「･･･じゃあ、ウィザーを召喚させない事が、優先･･･。」
「そうなるな。」
帝独の返事を聞き、Aは何かを考える。
「･･･私でも、お手伝いは出来ませんか？」
「ふむ。」
Aに訊かれて、帝独は自分の顎を触る。
「手伝うとは、ウィザー討伐か？
それとも、ウィザーのみではなく怪物全般の討伐か？」
「･･･怪物全般です。」
Aが帝独に答えて、周りが少しざわつく。
「い、Aさん･･･ウィザーだけでいいのよ？」
「クミさんと同じ位強くても、討伐に参加しなくてもいいんだよ？」
「ん。当初の目的に集中した方がいい。」
女性陣がそう言うが、Aは首を横に振る。
「知識だけではありますが、怪物の中でとても強いのがウィザーである事は分かりました。
もしウィザー召喚を阻止出来なかったとして、
討伐の場に私がいても、足手まといになってしまう可能性があります。
皆さんにはよくしていただきましたし･･･兄に会うまでは、生きたいです。」
「エミさんみたいに、情報収集とかだけでもええんやで？」
「せやな。戦闘慣れしたゾムやひとらんでさえ苦戦するだろうし。」
「無理せんでええんやで？Aさん。」
知快達も言うが、Aは首を横に振る。
「やらせてください。訓練は厳しくても受けます。
私にも出来る事があるなら、戦闘であってもやりたいんです。」
Aは真っ直ぐ、帝独を見てハッキリと言う。
『かいぶつぶったおして、おれらはヒーローになるんや！！』
「(？誰の言葉だっけ･･･でも、忘れちゃいけない話だった筈･･･！)」
第43話 帝独の判断→←第41話 食後の解説〜怪物について〜��
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眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・！これから注意しながら更新していきます！！ (2021年9月9日 20時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年9月9日 17時
