第37話 怪物を追う組織 ページ39
浮下に渡された紙を見て、Aは自分の記憶を辿る。
「(この名前は･･･聞いた事がない･･･この名前は･･･一応、丸付ける･･･)」
Aは印をつけながら、チラッと浮下達の様子を見る。
蝶滑と天音は隣同士で座り、まだ調べていない組織の資料を見て選別をしている。
太山は選別された資料をまとめて、怪物に関係していそうな組織の名前を浮下と同じく紙に書き出している。
浮下は3人でやっている作業を、一人でやっている。
「･･･浮下さん。」
「ん？どうしたのAちゃん。」
Aが声をかけると、顔を顰めていた浮下は優しく微笑んでAの方に顔を向けた。
「あの、印は付け終わりました。･･･私にも、資料の分け方を教えてくれませんか？
私もっと手伝いたいですっ･･･。」
「あー･･･お願いしてもいい？なるべく分かりやすい資料渡すから。」
「はいっ。」
申し訳なさそうに笑う浮下に、Aは嬉しそうに笑って返事をした。
それからはAも手伝い、粗方怪物に関係していそうな組織を選別し終えた。
「一段落ついたな〜。お疲れさん。」
「これ、基地から持って来てたんやったな〜。多すぎて気が狂うかと思ったわ。」
「次はこの中から、更に絞っていく感じになりますね。」
「づがれだぁ〜･･･。」
使わない資料を片付ける太山と蝶滑と天音を見ながら、浮下は後ろに仰け反って背伸びをする。
「いやー！皆さんお疲れ様です！飲み物用意しましたよ！」
知快が笑顔で、人数分の飲み物を持って来た。
「チーノお前も手伝えよ･･･。」
「トントンさんから別の仕事を頼まれてたんですよ鬱兄さん！」
「せや。頼んでたモノ見つかったん？」
「見つかりましたよ！」
知快は太山に答えながら、全員に珈琲を渡した。
「何頼んだん？」
「Aさんが仰ってた、組織の施設と思われる場所の特徴から･･･
似た様な地形の場所の目星を付けてたんです！」
知快はそう言って、受付の方から資料の束を持って来た。
「この街を中心にして、地図を見ていったんです。
条件に合いそうな所には丸をつけておきました。」
知快が見せた何枚もの地図には、幾つか印が付いていた。
「鉱山、森、国･･･。その3つがそれぞれ近くにある場所を選びました。
因みになんですがAさん。施設から抜け出した時おいくつでしたか？」
「えっと･･･9歳辺りだと思います。」
「ではもしかしたら、そこの広さで国かと勘違いしたかも知れないですね･･･。」
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眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・！これから注意しながら更新していきます！！ (2021年9月9日 20時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年9月9日 17時
