検索窓
今日:7 hit、昨日:6 hit、合計:11,658 hit

第35話 情報収集へ ページ37

「手当ても終わったし、二人も待ってるだろうから行こうか。」
「は、はい。お二人を待たせてしまいました・・・。」
「大丈夫だよ。あの二人は優しいから。」
神さまはAに笑顔でそう言い、Aのリュックを持った方の逆の手をAに差し出す。
「行こうか。二人にはまぁ、誤魔化しておくよ。」
「・・・お願いします。」
Aが返事をして神さまの手を取り、神さまはAの手を引いて、ゆっくりと受付の方へと歩き出した。

「!Aさん!採血は終わりましたか?」
受付の椅子で待っていた蝶滑が、歩いてくる神さまとAに気づいて立ち上がる。
「お待たせ〜。」
「えらい時間かかってへん?」
蝶滑と同じく椅子に座っていた天音は、不思議そうに神さまに訊ねる。
「Aちゃん採血慣れしてなくて、目眩が少ししてたから休ませてたんだ。ね?」
神さまに訊かれて、Aは頷いた。
「採血は終わったよ。このまま役所に行っても大丈夫だよ。」
「そうですか?どうします?Aさん。」
「・・・行きます。浮下さんだけにお任せは出来ませんので。」
蝶滑に返事をして、Aは神さまからリュックを受け取る。
「俺は残るわ。採血に使った道具を片付けなきゃいけないから。」
「分かった。じゃあAさん、行こか?」
「はいっ。」
神さまが病院に残り、蝶滑と天音とAは役所へ向かう事になった。

「行きまし・・・っあ」
「!Aさんっ!」
一歩踏み出したAがよろめき、天音が咄嗟にAの手を取って支える。
「す、すみません、天音さん・・・。」
「だ、大丈夫か?僕が支えながら行こか?」
Aと至近距離になって、天音は顔を赤くしながらも訊ねる。
「あ、その方がいいかもね。エミさんはリュック持ってあげて。」
「は、はいっ。」
神さまに言われて、蝶滑はAのリュックを代わりに持った。
3人は神さまに見守られ、天音がAに手を貸して、蝶滑はAのリュックを持って役所へと歩き出した。

「歩きにくくない?Aさん。」
「大丈夫です。すみません、お二人に迷惑をかけて・・・。」
「何も迷惑ではないですよ。採血に慣れていないと目眩が大変ですよね。」
役所に向かいながら、天音達は話している。
「大先生はちゃんと資料整理やっとるんやろうか・・・。」
「うーん・・・トントンさんもいますし、私達が行くので見張られていると思いますよ。傍で。」
「・・・浮下さんは、そんなに抜けだすんですか・・・?」
「必ず抜け出すで、ホンマに・・・。」
「あはは・・・。」

第36話 ウィザーの情報を求めて→←第34話 傷と痣



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.3/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
18人がお気に入り
設定タグ:夢小説 , wrwrd   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・!これから注意しながら更新していきます!! (2021年9月9日 20時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:眼目夢子 | 作成日時:2021年9月9日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。