第30話 怪盗と、他国の重要人 ページ32
「あ、えっと･･･手合わせは、終わりですか･･･？」
Aは困った様に、手合わせを提案した帝独に訊ねる。
「ん、ああ。終わりでいいだろう。
ゾムに並ぶ様な戦闘力と言う事は分かった。
どうだ？男だらけだがうちの組織に入らないか？」
「へっ？」
帝独の突然の誘いに、Aは目を丸くさせる。
「ゾムは幹部でもあるし、戦闘力が高いんだ。
そのゾムの攻撃をよろけもせずに防いだんだから、
訓練をすればすぐにでも幹部入り出来るゾッ。」
「出たよぉ、グルさんの強い人誘う癖ぇ。」
太山が少し困った様に、帝独を見て呟いた。
「いいではないか。
戦闘力だけではなく、冷静さもある。
軍人には戦闘力だけではなく、時には冷静な判断も必要だ。
貴女にはどうやら素質がありそうだ。」
帝独は真っ直ぐAを見て、笑みを浮かべている。
どうやら本気で、勧誘をしているらしい。
「ちょ、グルッペンさん！戦力でいうなら俺達がAさんを誘いたいんですが！？」
帝独にそう声をかけたのは、赤稀といた常夜だった。
「ぺいんと氏。貴殿らの"怪盗団"に戦力は要らないのでは？」
「？怪盗団･･･？」
Aが首を傾げると、常夜はハッとして声を整える。
「俺、ぺいんとと･･･
東雲ことしにがみくん、玄野ことクロノアさん、良太ことトラゾーの4人で、
怪盗PKST団をやってます。
あ、イナリさんにはお手伝いして貰ってます！」
「もしかして、〈カルテット〉の･･･？」
「！そうそう。そこで活動してるんだけど･･･。
どうしても、戦闘特化はトラゾーで、俺もクロノアさんもあまりなんだ。
しにがみくんは、うん、後方支援担当だからさ。」
「ちょっとぺいんとさん。
僕が銃撃てないのサラッとディスらないでください。」
常夜の話を聞いていた東雲が、真顔でツッコミをする。
「え、戦力拡充の話？それは俺もしたい。」
「待て待て待て。俺も俺も。」
常夜の話を聞いた龍飛と羅悪が、話に加わって来た。
「えっと･･･？」
「あ、僕龍飛ことぴくとって言うんですけど、〈はうす国〉の国王一応やってて。」
「俺も〈運営国〉っていう国の、まぁまとめ役してるんだよ。」
「あ･･･聞いた事があるような･･･と言うか、皆さん何かしら重要な役に就いてるんですね･･･。」
「そうだゾ。同じ目的の為にこうして集まっているんだ。」
帝独の話を聞いて、Aはこの街の住民について少しは理解をした様に頷いた。
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眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・！これから注意しながら更新していきます！！ (2021年9月9日 20時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年9月9日 17時
