第29話 一般人の身のこなし･･･？ ページ31
太山の制止を聞かずに、何処からか取り出した短剣を構える碧空。
走る碧空は、一直線にAへと向かう。
「Aさっ･･･！！」
蝶滑が焦って声をかける時には、既に碧空はAの背後に･･･
ギンッ！！
「「「！！」」」
碧空が振り下ろした短剣は、素早く振り返ったAの木刀によって防がれた。
短剣は鉄製。力も加わった事により、木刀に横に刺さってしまった。
「･･･な、何してるんですか、碧空さんっ･･･。」
Aは奇襲をかけられたが、少し驚くだけで碧空に声をかけた。
短剣を防いだ素早さに、見ていた周りも驚き、碧空自身もポカンとしている。
「あ、木刀･･･借り物なのにやってしまった･･･。
すみません、独乱さん･･･。」
「･･･あ、木刀は、別にいいけど･･･。」
「？どうかしましたか？」
「ゾムの攻撃、何で分かった･･･？
初対面の奴の大体は、ゾムの奇襲は急で怪我する筈だぞ･･･？」
「此方に来る気配がしたので･･･。
それに、微かに殺気のようなものを感じたので･･･。」
「(確かに今のゾムは気配が漏れてたかも知れないが･･･
対応までが、軍人と変わらなくないか･･･？)」
首を傾げているAを見ながら、独乱はそう考える。
「･･･今の反応するのか！お前！！」
「へ･･･？」
碧空は長い前髪の奥で目を輝かせて、短剣を木刀から抜いて子どもの様にぶんぶんと振る。
「俺の奇襲、ほぼ100％の確率で成功するんやで！？
それを止めたんや！すげぇな！！」
「あ、ありがとうございます･･･？」
興奮している碧空に、Aはまだ良く分かっていないがとりあえず礼を言った。
「『すげぇな』じゃないでしょうがコラ。」
「でっ！」
太山が碧空の後ろに来ていて、碧空の頭をポコッと殴る。
碧空は殴られた所を押さえて、その場にしゃがみ込む。
「何すんねん！トントン！」
「アンタが止めたにも関わらずAさんに奇襲しかけるからでしょー？」
「やって絶対強いやん！戦いたくなるやろ！」
「やーい。ゾム怒られてやんのー。」
「「「やーいやーい。」」」
「うっさいわ猿ぅ！」
「だぁれが猿だ！！！」
何人かに煽られた碧空が怒り返すと、羅悪が碧空に更に怒り返した。
「もう煽り合いばっかぁ･･･。」
「うん･･･グルッペンさん達はそんな感じだよね。」
震えながら呟く常夜に、赤稀は苦笑いをしながらそう言った。
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眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・！これから注意しながら更新していきます！！ (2021年9月9日 20時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年9月9日 17時
