第25話 手合わせ ページ27
「ああ。どうやら彼女は並の女性よりは強いらしい。
しかし体験談のみの為、実力が分からない。
なのでクミ氏に手合わせをして貰いたいんだ。」
「ふーん･･･。」
騎羅は帝独の話を聞きながら、Aを見て何かを考えている。
「･･･貴女、武器は使う？」
「へ？えっと･･･剣などの近接系は、好んで使います。」
「そう。じゃあひとらんらんから木刀貰って、公園に来て。」
「は、はい。」
騎羅は伝える事を伝えて、先に出て行ってしまった。
「･･･だ、そうだ。ひとらん、木刀をA氏に。」
「え？あ、うん。」
帝独に言われて、独乱は2階へと行った。
「･･･え、もしかしてバトる感じ？」
「あちゃみさんイナリさん、先に行ってましょうか。」
『そうしましょう。』
「はーい。」
花宮に言われて、茶柑と伊奈里も出て行ってしまった。
「･･･あの･･･手合わせって･･･。」
まだ状況が飲み込めないAが、帝独に訊ねる。
「そのままの意味だ。恐らく貴女は常人より強い。
だからどの程度の実力かを知りたいんだゾ。」
「あった〜。はい、Aさん。･･･やりたくなければ、やめても大丈夫だから。」
「･･･大丈夫です、やります。」
「「「！！」」」
独乱が状態の良い木刀を差し出すと、Aは覚悟を決めた顔をして受け取った。
Aが木刀を受け取った瞬間、Aは何も変わっていないのに強者の威圧が一瞬放たれた。
「･･･Aさんっ、お荷物はお持ちしますね。」
「！蝶滑さん、ありがとうございます。」
蝶滑に微笑んでお礼を言うと、蝶滑は少しだけ顔を赤くして笑い返した。
「･･･俺見に行く！どうせ今日街は休みの日やし！」
「？休みの日･･･？」
うきうきしている碧空に、Aは首を傾げる。
「街全体が休みになる日があるんよ！
その日は皆ゆっくりしとるねん。」
「な、なるほど･･･。
でも、見に来ても私戦闘慣れはしてないですし、飽きてしまうのでは・・・。」
「否！お前強そうやから行く！」
「は、はぁ･･･。」
Aはそれ以上は何も言わず、蝶滑と共に出る。
結局少し遅れて、家にいた全員が蝶滑とAの後を追って公園へと歩いた。
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眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・！これから注意しながら更新していきます！！ (2021年9月9日 20時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年9月9日 17時
