第24話 元"適合者" ページ26
「注射･･･？」
Aの言葉に、神さまは反応する。
「はい。科学者の人が･･･確か、"栄養剤"と言っていました。」
「(恐らく、黒い頭蓋骨にする為のクスリだろう)」
Aの話を聞き、神さまは見当を付ける。
「･･･Aちゃん、後で病院に寄って貰ってもいい？
君がいた施設で何が変わるのか、分かるかも知れない。」
「？抜け出してから何年も経ちますが、大丈夫ですか･･･？」
「大丈夫大丈夫！採血で分かる事も沢山あるんだよ。」
「お役に立てるなら･･･。」
「ありがとうっ。」
「･･･さて、兄さんの疑問はまだ残ったままだ。
賊は女に倒されるほど弱くはない。
なのに訓練もしていないA氏に倒されてしまったと。
･･･ひとらん。"クミ氏"に手合わせが出来るか訊いてきてくれないか？」
「え？手合わせするの？"あちゃみさん"じゃダメ？」
「否、恐らく"クミ氏"にしないと一瞬で終わってしまう。」
「え･･･。」
帝独に言われて、独乱はAを見る。
Aは何を話しているのか分からず、首を傾げている。
ぴんぽーん
玄関の方から、チャイムが聞こえる。
「ん？誰やろ。はーい！」
天音は不思議に思いながら、玄関へと走って行った。
「ああ！花宮さん達！どうぞどうぞ！Aさん起きらはったんです！」
天音の嬉しそうな声が聞こえて玄関から戻ってくると、
花宮・茶柑・騎羅・伊奈里が何かを持って天音の後ろをついて来た。
「良かったぁ、起きたのねAさん。」
「荷物忘れてたから、届に来ましたー！」
「ん。」
『お邪魔します。』
「おお！丁度良かった！"クミ氏"、彼女と手合わせをしてくれないか？」
「ぐ、グルッペンさんっ、名前言っちゃダメですよ！？」
「言ってる！言っちゃってるよ"ソーラさ"、あっ。」
慌てて帝独に声をかける花宮に、更に慌てて声をかける茶柑も本当の名前を言ってハッとする。
「･･･グルッペンがそっちで呼ぶって事は、Aは協力してくれるんでしょ、ウィザー探し。
それなら、私を騎羅じゃなく"クミ"と呼ぶのも分かる。」
『落ち着いて、ソーラさん、あちゃみさん。』
騎羅は冷静にそう話し、伊奈里も落ち着いた様子で書いて見せた。
「そ、そっか･･･。」
「そうよね･･･グルッペンさんが、まさか間違える事はないわよね･･･。」
「協力感謝するゾ。クミ氏も"イナリ氏"も落ち着かせてくれてありがとう。」
「それで？私に手合わせをしろって？」
騎羅はそう訊ね、Aを見た。
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眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・！これから注意しながら更新していきます！！ (2021年9月9日 20時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年9月9日 17時
