第23話 ウィザーを追う組織 ページ25
「お、押命さっ、も、やめっ･･･！」
「話すめう〜？」
「は、話しますっ･･･！話しますからっ･･･！」
「じゃあやめるめうっ。」
押命のくすぐり攻撃に参って、Aは仕方なく話し始めた。
「その･･･兄を追う為、初期の頃にウィザーを追う件の組織に･･･
わざと、捕まって･･･。」
「･･･まさか、その間に情報を集めてたと？」
豈和に訊かれて、Aは黙ったまま頷く。
「･･･どの位の期間？引き抜いた情報は？」
「体感は、1年程でした。
その組織がリスト化していた、各組織の主要メンバー名と･･･
ウィザー以外の怪物についての、基本的な資料･･･
兄が選ばれ･･･"私も選ばれた"、"適合者"についてです。」
「"適合者"は、何に対しての？」
「･･･"ウィザー召喚の為の漆黒の頭蓋骨の素材"です。」
豈和の質問に答えていくAは、少しずつ表情が曇って行った。
「･･･重要そうな情報を、短期間で集めれてる･･･。
君･･･何処かで訓練をしたりしたの？」
「いえ･･･。全て独学です。
あ･･･勉学は、学者のような方が教えてくれました。」
「その"適合者"について知ってる事は？」
「子どもばかりで、最年少は恐らく、3歳･･･最年長は18歳でした。
19歳になる前には、皆がいる施設から出て里親に引き取られると言われています。」
「･･･その子達の行く先を、君は･･･。」
「･･･知っています。今も、子どもが･･･。」
Aは拳を固く握りしめ、悔しそうに俯く。
「(反応を見る限り、子は"実験体"になったのだろう･･･
それにしても、独学で此処まで情報を引き出せるモノなのか？
彼女は泳がされているのでは？それとも･･･)」
Aの話を黙って聞いていた帝独は、考えを巡らせている。
「･･･グルッペン。気になる事がある。」
「何だ？兄さん。」
Aに話を聞いていた豈和が、帝独を見た。
「この子はどうやら一人旅をして来たらしいが、
この街に来るまでには治安の悪い所を幾つも通ってきた筈だ。
それなのに野宿まで出来ているのは、どうも気にならないか？」
「･･･そうだな。賊に襲われたりはしたのかね？A氏。」
「そ、そうですね･･･幾度かありましたが、
基本は逃げるか、やむを得ない時には応戦しました。」
「･･･賊と言っても、女に負ける程弱くはない筈だ。」
「そうなんですか･･･？
組織に入ったらそう言えば、何回か注射を打たれていたような･･･。」
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眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・！これから注意しながら更新していきます！！ (2021年9月9日 20時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年9月9日 17時
