第20話 起きた旅人と男達 ページ22
神さまに手を借りて、Aは起き上がる。
「お水、どうぞ。」
「あ･･･ありがとうございます。」
蝶滑からコップに入った水を受け取り、Aは少し水を飲む。
「･･･喉、潤いました。ありがとうございます。」
「い、いえ。」
「じゃあ立てるかな？うちの連中、待ち切れないみたい。」
「？はぁ･･･。」
神さまの言葉の意味が分からず、蝶滑にコップを持って貰い、神さまの手を借りて立ち上がる。
「あっ！良かった、起きたんやね！」
飲み物を飲んでいた天音が、嬉しそうにAに駆け寄る。
「えと･･･天音、さん？」
「！そうや。天音やで。あんさんが無事で良かったで。」
「あ、ありがとうございます。」
Aの返事に、天音はまた嬉しそうに笑う。
「Aちゃん、昨日はごめんめう･･･。踏み込みすぎためう･･･。」
押命が申し訳なさそうに、Aに声をかける。
「い、いえ･･･。私も、皆さんに謝らなければならないことが･･･。」
「まあまあ、話は座ってからでもしてよ。」
神さまに連れられて、Aは食卓の席の一つに座らせて貰った。
「･･･えっと･･･。」
Aは周りにいる男達に見つめられて、どうすれば良いのかと困惑する。
「お前等。視線を集中させるな。彼女が話したい事も話せんだろう。」
「「う゛。」」
「ごめんごめん。つい見ちゃったっ。」
何人かは胸をおさえ、浮下はヘラヘラと笑ってAに謝る。
「だ、大丈夫です･･･。あの。
泊まらせて頂き、ありがとうございました。」
「否、此方も負担をかけた様だ。詫びになるかは分からないが。」
「いえ･･･宿があるだけで、有り難いです。」
「朝食も食べてくれ。我々も食べたものだ。」
「･･･いただきます。」
帝独に言われ、Aは目の前に置かれたトーストを食べる。
「「「･･････。」」」
「･･････あの･･･見られていると、その･･･。」
全員に見られて、Aは食べていたトーストを飲み込んでそう言う。
「す、すまん。」
「口小さいなぁ！」
「おい"ゾム"！見んな言われたや「おい心音っ！！」あ？・・・やべっ。」
Aに話しかける碧空に注意した心音だが、昨日と違う呼び方をした事を、独乱に言われて気づく。
「？ぞむ･･･？」
Aは聞き覚えのない名前に、首を傾げる。
「碧空さん？の下の名前ですか･･･？」
「あー･･･。」
「･･･その事については、食事が終わってから話そう。」
帝独がそう言い、Aはとりあえず頷いた。
心音は何人かに叩かれていた。
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眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・！これから注意しながら更新していきます！！ (2021年9月9日 20時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年9月9日 17時
