第1話 旅人との出会い ページ3
ポカポカとした陽気に包まれて、暖かな光が注がれている。
そんな中、この小さな街・マイクラ街は今日も賑わっている。
この街の外から、毎日色々な人が訪れる。
それは小さな子どもであったり、老夫婦も歩いて来ている。
「(・・・人が多い・・・此処がマイクラ、街・・・)」
人混みに紛れて、旅人用の小さめのリュックを背負った女が辺りを見回す。
壁をくぐり抜けた先には道に沿って建物が建てられていて、奥に行くと店が並んでいた。
中央の道の先には、頑丈そうな建物がある。
「(どうしよう・・・何処に行けばいいのかな・・・)」
女の旅人はキョロキョロと、中央の道を歩いて行く。
周りは家族連れや何人かで歩いていて、一人で歩いているような人は見えない。
「___どうかしましたか?」
「!あっ・・・。」
何処に行こうか迷っていた女の旅人は、一人の男に声をかけられた。
男は白目で、英国紳士のような格好をしている。
「あ、申し訳ない。驚かせてしまいましたか?困っているようだったので・・・。」
「え、えっと・・・この街に初めて来たので・・・。」
「おや、そうでしたか。何かお探しで?」
「えっと・・・図書館はありますか?」
「図書館ですか・・・。
残念ながら、そこまでのモノはないですね・・・。
あ、役所には一応小さい資料館のようなものはありますよ。」
男がそう言うと、女の旅人は何かを考える。
「・・・役所は、真っ直ぐ行った所の役所ですか?」
「ええ、そうです。
良ければ案内しましょうか?
あそこは手続きをしないと利用出来ませんが、私であればすぐに利用出来ますよ。」
「?貴方は、この街の方なんですか・・・?」
「!ああ、挨拶がまだでした!すみません。
私、蝶滑英と申します。この町で考古学者をしております。」
男・・・蝶滑は姿勢を正して、改まってオンあの旅人に挨拶をした。
「あ・・・私こそ、挨拶もせずすみません。
私は・・・A、といいます。」
「A・・・?聞いた事のない名前ですね。」
「ええ。何分、遠国から来ましたので・・・。」
「そうですか・・・。
役所に着くまでも、宜しければお話をしてもいいですか?」
「はい、大丈夫です。」
女の旅人・・・Aが返事をすると、蝶滑は嬉しそうに笑った。
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眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・!これから注意しながら更新していきます!! (2021年9月9日 20時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:眼目夢子 | 作成日時:2021年9月9日 17時