第17話 集合の理由 ページ19
「諸君！夕食を食べながらで良い！
今回集合をさせた訳を教えよう！！」
帝独が声を張ると、全員が帝独の方を見た。
帝独の後ろには太山が控え、太山の横にはAと蝶滑が立っている。
「この世界には、出所不明のクスリやら怪物が我々の生活を脅かしている！
その怪物の中にはゾンビやスケルトンなど様々いる！！
それらの詳細は不明！何処から生まれ、何故我々を襲うのか！
それを解き明かす為の情報を、我々の元まで届けた勇敢な者がいる！！
日中に蝶滑が挨拶に回った時にいた！そう！彼女！Aだ！！」
「･･･えっ･･･？」
突然帝独に名指しをされて、Aは目を丸くする。
「ど、どういう事ですか･･･？
私は、伝承に出て来る様な確証もない生物について、訊ねただけで･･･！！」
「もしソレの存在が、伝承だけでなく"実在"しているとしたら？」
「･･･実在、してる･･･？」
帝独の言葉に、Aは驚きを隠せずにいる。
「役所の資料をみていた時、知快と太山に聞き耳を立たせておいた。
そして太山の判断で、知快に貴女の後を付けて貰った。」
Aは前側にいる知快に目を向けると、知快は申し訳なさそうに苦笑いをした。
「知快からの情報を整理すると、我々が追っている怪物と一致した。
名前も特徴も一致しているから、まず目的は一緒だろう。
そこで！貴女に問いたい！」
帝独は皆の方から、Aの方に向きを変える。
「我々と協力して、"ウィザー"を見つけないか！？
あわよくば"討伐し"！この世界の平和を守りたくはないかね！！」
「･･･と、うばつ･･･？大災害を引き起こした、怪物を･･･？」
「そうだ！貴女にはそれ相応の報酬を与えよう！
人捜しをしているそうだな？ソレについても全面協力しよう！！」
「･･･っ例え実在したとして、敵う訳がないです！！」
Aは今までより大きな声で、顔を顰めて帝独に反論する。
「･･･それは何故だね？」
「伝承でも神話生物についてでも！戦いが盛んな大国でさえ滅んだと！
まだ戦争国家であれば分かりますが、平和なこの街が戦えるなんて･･･！！」
「Aさん･･･どうか、落ち着いて。」
息が上がっていくAを、隣にいた蝶滑がそっと触れて落ち着かせる。
「っ･･･戦争国家なら、少しは勝ち目はありますっ･･･。
でも、戦闘慣れしていない人達で挑んだって･･･。」
「･･･Aちゃん、"ウィザーが創られ始めている事、知ってるめう？"」
「っ･･･！！」
第18話 爆破の怪物と遠い記憶→←第16話 情報処理と防衛大臣
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眼目夢子(プロフ) - あんですよ〜さん» ありがとうございます・・・！これから注意しながら更新していきます！！ (2021年9月9日 20時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あんですよ〜 - 気にせず明るくいきましょ!!ついでに☆押しときます! (2021年9月9日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - ぽんさん» 申し訳ありません、確認不足でした。急いで訂正致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年9月9日 18時) (レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年9月9日 17時
