皆様、私は誰かを愛していました。【白鳥沢】 (ページ6)

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博愛主義者の準備6 ページ6

テストも終わりを告げ、いつもの練習が戻ってきた頃。

私の周りは少しずつ変わってきた。

その中でもさとりん先輩は異常な位、スキンシップが激しくなった。

貴「覚先輩…重いです。」

天「えっー！そんな事ないヨ♡ 」

部活の休憩時、私の頭の上に自分の顎を乗っけっているさとりん先輩…。

私的には嬉しいんだけど…何でだろ。

約5名程の殺気を感じるんだけど。

(°言°)ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯみたいな感じが背中から伝わってくる。

皆様、カルシウム足りないの？←

白「クソ童──天童さん、そろそろやめてくれませんか？」

賢くんがいつの間にか近くに来ておりさとりん先輩に話し掛けていた。

天「賢二郎…俺先輩だからネ？後、及川みたいな対応やめてくれない？」

白「何の事ですか？」

賢くんの顔が笑ってなかった。

違うか…笑ってるけど笑ってない感じ。

てか、オイカワって誰？

まぁ、今の賢くんを軽く流しながらかわすさとりん先輩も怖いけど。

川「おい、白布。その辺にしとけよ。今、言ったって無駄だ。後で、しばけばいいだろ？」

白「あぁ、そうか。」

納得した様子の賢くん。

けど、私は聞き逃さなかったよ。

″しばく″って何！？

スキンシップが激しくなったけど、さとりん先輩イイ人だし何故にしばくの！？

貴「た、太一くん…何か怖い単語が聞こえたけど？」

川「Aは気にしなくていいんだよ。」((にっこー

太一スマイルが怖く感じた瞬間でした。

天「わー、Aちゃん！2人が怖いヨー☆助けてー。」

顎を乗っけたまま、後ろから手を前に回した。

ようは後ろから抱きつかれました。

──ドキッ

少し、胸が高まった。

…心臓がばくばくしてるけどこれってあれだよね。

ビックリ！の奴だよね！

決して、恥ずかしいとかじゃないよね！

取り敢えず、重いから離してもらお。

貴「覚先輩、大丈夫ですから！後、本当重いです。しかも、そろそろ練習再開ですよ？」

天「あっ、だネ！もう、行くヨ。」

あれっ？意外にすんなりと離し、私に背を向けた。

貴「あっ、はい。い、行ってらっしゃい」

さとりん先輩の後ろ姿に手を振りながら私はさとりん先輩を送り出す。

天「あ、そうそう…ネー！」

後ろを振り返り、私に彼は言った。

天「Aちゃん…いつまでも好きだから。」

それだけ言うと私に皆様の元へ小走りで行ってしまった。

私は顔と胸が熱くなった。

さとりん先輩は私にとって心臓に悪い存在になってしまった…。