第六話 ページ7
”メフィスト・フェレス・ディア”
彼女は学生時代から、呪術学の成績において右に出るものはおらず…
2年の頃には、当時の呪術学教師以上の呪術学に関する知識を得ていた。
魔界でもトップレベルの呪術学の専門家として有名で
難しい呪術を受けたものが解除の依頼にくることも少なくはない。
別に、彼女の家系が呪術の家系というわけではない。
サリバン理事長の指示で学んだわけでもない。
あくまで、彼女の意思で、学びたいことを学んだ結果である。
なぜ彼女が、そこまで呪術に興味を示したか…
いや、学びざるを得なかった。
____
ディア「…最近、呪術に興味を持ってくれる生徒が増えてうれしいんです」
ディア「昔あったでしょう?まだ幼い悪魔たちが呪術のせいで大勢が大けがした話」
ディア「あの時使用された呪術も、あれから解明されていき今では解除法も知れ渡ってる」
ディア「…一人でも多く、解除法だけでも勉強してほしいもんだよ」
ディア「…そう思わない?」
そう話すディアの前には、何手足だけでなく全身が動かせず
透明な糸状の何かで動きを封じられている悪魔。
悪魔「た、頼む…ここで見たことは何も言わないから…逃がしてくれ…頼む…」
ディア「別にいいよ、見られて困るものは最初から見えないようにしてるから」
悪魔「それなら…」
ディア「バビルスは、入るのは自由だよ…だけど、ただで出ることはない」
ディア「生徒に危害を与えなかったからまだいいけれど…それでも入ってしまったからね」
ディア「狙いも大体話してくれたし、誰の指示かも話してくれたから」
悪魔「じゃ、じゃあ…」
ディア「”さようなら”」
悪魔「え…」
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ぬう(プロフ) - 最高でした。これからも楽しくお待ちしております。 (6月23日 17時) (レス) @page7 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rai | 作成日時:2023年6月13日 23時