甘えを知らないオクタヴィネルの駒 【ツイステ】

３０話：当然だった ページ31

毎日、人が死んでいくのが当たり前だった。





昨日一緒にいた友人が、次の日には雷にうたれて死んでいる




近所に住んでいた人が、次の日には土砂崩れに巻き込まれて死んでいる




毎日毎日、皆死んでいく。




だから誕生日の話を聞いたとき、どうしてうちの森ではそういう考えがないのかすぐに分かった。




いつ死ぬかもわからない中、産まれてきたことを祝う意味はない




そんなことをしている間に、皆死んでしまうから。




＿＿＿＿




レイ「、、誕生日、、か」




僕が産まれた日は、皆と何か違いがあったのだろうか




僕の両親は、どういう考えで僕を産んだのだろうか




僕の両親は、僕を、、愛してくれたのだろうか





レイ「、、会ったこともないのに、分かるわけないか」




(「お前に親は必要ない、、親が恋しいか？愛されたいか？お前は、、”誰にも愛されない”」)






アズール「レイ？」




レイ「！、、どうしました？アズールさん」




アズール「いえ、君がボーッとしているのは珍しいなと思っただけです」




レイ「仕事はちゃんと終わりましたよ」





アズール「ならいいです、ですがあまり頑張りすぎないでくださいよ、身体に負担が、、」




レイ「僕は平気ですよ、アズールさんの方が正直心配です」





アズール「そうですか、、？」





レイ「もう遅いですし、休まれてはいかがですか？明日は契約の結果が分かる日でしょう」





アズール「そうですね、では休むとします、、おやすみなさい、レイ」





レイ「はい、おやすみなさい、、」

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