勘弁してください148 ページ4
やっちまった。
私が声を掛けると、二人とも怪訝な顔で私を見る。
でも、声をかけたからには後に引けない。
「久しぶりだね!元気にしてた?」
すると男性が無遠慮に私を上から下で舐めるように見回し
鼻の下を伸ばしならが話しかけてくる。
「おや?順平のお知合いですか?私は彼の担任をしていまして、外村と申します。」
そう言って汗でべちゃべちゃな手をこちらへ伸ばしてくる。
私はそれを軽くいなして、
「まぁ、そうですね。友達と言いますか、知り合いと言いますか。あはは。私はこれから彼と用事がありますので、、、」
そう言って立ち去ろうとした私の手を外村という男がべちゃりと汗まみれの手でつかむ
「ま、まぁまぁ、そう言わず!そうだ!私がそこの喫茶店でお茶でもおごりますから!順平君のことも担任である私はよく知っていますし、彼が学校に行かないなんて心配でしょう?ゆっくりお茶でもしながら話しましょう?」
「、、、、、い、、、、」
「え?なんです?」
「アンタみたいに苦しんでる子の気持ちを踏みにじるようなやつと話すことなんか一個もないんだよ!!!!!!!!!」
私はそういうと男の腕を掴みそのまま回転させ倒す。
まさか私みたいな華奢な女の子に転がされると思っていなかったのか
男は無様な声をだして地面に叩きつけられる。
そして私は男が口を開くより早く、男がだらしなく腰パンなのか、ウェストが大きすぎて腹まで入らなかったのかわからないズボンを引っ張ると
いとも簡単にそれは脱げ、男はさらに情けない声をあげる。
「虎杖君!!」
そうして私は取り上げたズボンを虎杖君に投げると、虎杖君は
「オッケー!!」
と言って、それを華麗にキャッチするとそのまま走り去る。
男はそんな虎杖君とは対照的に鈍足でパンツ姿のままドタドタと情けなく虎杖君を追いかけていった。
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かの - 初コメ失礼します!とっても続きが気になります!よければ番外編なども作って欲しいです! (5月4日 0時) (レス) @page8 id: 014e263859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきた | 作成日時:2023年7月31日 16時