私はただのパンピーなので勘弁してください！！4

勘弁してください１４５ ページ1

暫くそうして気まずい空気の中、外の景色を眺めていると車が止まってドアが開く。



見やれば、傘をさした伊地知さんの姿。



「お二人はこれから別件で行かなくてはなりません。申し訳ありませんが、Aさんは待機をお願いいたします。」




そう言われ、外に出ればそこは朝みた無駄に大きな門。



あぁ、なるほど。ここから先は私は関わるなってことね。




無論、私だって物騒なことにこれ以上首なんて突っ込みたくないので大人しく車を降りる。




伊地知さんは私を玄関まで送ると、丁寧に会釈をしてまた車へ戻っていった。



靴を脱いで中にあがれば、中は朝よりも多くの組員がバタバタとせわしなく駆け回っていた。



それでも建物には十分なゆとりがあり、ほんとにこの建物はどれだけ大きいのかとため息が出た。

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