【名探偵コナン】おいコラ、私のうはうはハーバード生活を返しやがれ！！ その４【トリップ】

第１５０話 ページ9

原作知識が60巻まではきっちり記憶に残っている私は断言できる。
その死羅神様は絶対何が何でも存在しない、と。

だってそうじゃん、今までも結局全部トリックか偶然の重なりだったじゃん!?
ってかそもそもこの漫画にそういう系が出てきたら、色んな意味でオワタだから!?
いや毒薬で幼児化するとか云々もかなり非現実的ではあるけどさぁ!!




そして河内さんは話を進め、
行方不明の少女の父親も日が暮れようとしている森に捜しに入って同じく行方不明になり
その2日後に湖で少女の水死体が見つかった、と言う。

「確か名前は、屋田多麻子だったかしら?」
「お、屋田やと?」


タ、タマコって、某のび太君のお母さんじゃないですか!?ミサトさぁぁぁぁんっっ!!


と、脳内で2つも他アニメネタを繰り広げる私とは違い、平次君は苗字に勘付いて聞き返す。
そして、つい先ほど名乗ってくれたマシュJDこと氷川萌生さんが相変わらず青い顔で言った。

「そうよ!あんたに手紙を送ったって言う、屋田誠人の妹さんよ!!」
『じゃあ、探しに入ったのは誠人さんのお父さんにあたるの?』
「えっ、えぇ。未だに見つかっていないわ。この森は地元の人でも迷うくらい深いし…ひょっとしたら、誠人の父さんも死羅神様に…」

見た目子供の私が質問した事に訝しみをその顔に浮かべたものの、彼女は答えてくれた。
後ろのおっちゃんのジト目は例によって完全無視だ。平次君の言葉が効いているのか摘み出したりは
しないらしい、ラッキー!

するとおっちゃんは、そのジト目を氷川さんに向ける。

「しかしなぁ、それだけで架空の人物と決めつけるのは…」
「わ、私だって信じてなかった」

でも…、と一瞬言い淀むと、彼女は恐怖に顔を引き攣らせて叫ぶように言った。

「でも見ちゃったのよ!!夕日で赤く染まった森の木の上で、息を潜め歯をむき出してせせら笑う…
あの白髪の化け物を!!!」
「な、何やとォ!?」
『えー…』

はい、それは見間違えか誰かの変装ですね決定!!よくあるパターンだ安心せい!
大方アレでしょ?森に無闇に人が入るのを防ぐとかそういう意味で、誰かが役割を担ってんでしょ?


再び驚愕の声を上げる皆とは違い、私はローテンションでそう考える。偉く現実的じゃないかって?
コナンファンなら嫌でもこうなるわ!!



ちなみに何故その死羅神様が村長を殺すのかといえば、彼はその森の中に大きな観光施設を建てようとしていたらしい、という立派な理由が返ってきた。はいはいよしよしこじ付けですね!

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