【名探偵コナン】おいコラ、私のうはうはハーバード生活を返しやがれ！！ その４【トリップ】

第１４６話 ページ5

私が子供の皮をかぶりながら聞くと、彼はええ、と頷く。

「事件の前日まで雨が降り続いていて地面がぬかるんでいたので…」
『へぇー』

うん。真面目に教えてくれるとは思わなかったからちょっと感激してる私氏です、まる
まぁ若干訝しんではいる様だけども、このおじちゃんいい人だわ〜



素直に情報を教えてくれた城山警官に感激していると直後、ジト目のおっちゃんにこう言われる。

「おい小娘、何一人前に聞いてんだ?お前はオマケでついてきてんだからな、あの眼鏡のボウズみたくウロチョロすんじゃねぇぞ!」
『あ、はーい…』

はい、早速お決まりのお邪魔虫扱い頂きました!!うわぁ、コナン君の気持ちが分かる…
しかも小娘って…何か既に扱いが雑なんですがそれは。確かに一般人だけど!
工藤君の解いた事件だから興味があるんです!!推理マニア的に!

っていうか邪魔はお相子だろ、警察にとって探偵なんて現場を荒らす輩でしかないやん!?



そうジト目になる私を庇ったのは平次君だった。

「まぁええやんか、こー見えてこの嬢ちゃん頼りになるし」
「あん?何で会って1日もたってないお前がんな事言うんだよ?」
「そっ、そらまあ、い、色々あってからに…。なぁ嬢ちゃん?」
『う、うん!』

いきなり話を振られ、とりあえず頷いておく私。


おいおい、自分から庇っといて言い訳が適当過ぎだろ平次君。頼ってくれるのは嬉しいけどね!?
あぁコナン君の気持ちが分かるよPART2!



そんな意味不明なやり取りをする私たちに、おっちゃんは興味が失せたのか鼻を鳴らすと、顎に手をあてて自分の推理を口にし始めた。

「まぁこの事件…村長と奥さんを殺して、凶器と一緒に盗んだ金品を持って車で逃げた強盗殺人に
間違いないな!」


まぁ、この状況を見たら辿りつく推理は普通はそれだ。私もそうだもん
問題は工藤君がどう推理したのかなんだけど…当の本人は記憶喪失だしなぁ〜


「ほんで?工藤は誰が犯人やって言うてたんや?」
「まさか無実の人を強盗殺人犯だと名指ししちまったとかじゃ…」


いやさすがにないでしょ、おっちゃんじゃないんだから


と、失礼なツッコミを思わず脳内で繰り広げる私。
すると、平次君とおっちゃんに詰め寄られてその勢いに圧倒されていた城山警官の代わりに
第3者の声がその場を切り裂いた。

「心中よ!!」
『え゛』
「この工藤新一はこの事件を…日原村長が起こした無理心中だと推理したのよ!!」



うっっわぁ、そりゃまた予想斜め上の推理を――って心中ゥ!?

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