第１７４話 ページ34
すると彼は私の疑問を無視し、覚悟を決めたようにズボンのポケットから
拳銃を引き抜いた。
「え?」
「拳銃!?」
『質問に答えようよ〜』
仰天する一同と、呑気にあきれ返る私。
そこへ死羅神様がその手から銃弾を床に放って言う。
「無駄だ…」
ホー、なるほどねェ?
だからさっき城山警官を襲ったって訳か…
瞬時に推理を組み立てていると、工藤君――いや、最早�犁境瓩�――偽工藤君が取り乱し、急いで
手に持った拳銃の中身を確認する。…当然その中にはきちんと銃弾が�狷�っている訳�瓩如�
ヒュッ
「え?」
驚く暇も与えず、死羅神様は彼の手から拳銃を蹴り飛ばした。何たる手際の速さだろう。びつくり!
ナイスキックですー、と棒読みで言った私は、近くに飛んできた拳銃をキャッチ。
そして笑みを湛えたまま、狼狽えている偽工藤君にそれを向ける。勿論殺気を飛ばす事も忘れない。
『夢の時間は終わったんだシンデレラ、
どんな魔法も、一瞬でね』
「シ、シンデレラ?」
「魔法…?一体何言うてんの、トーカちゃん?」
『変身してたんだよ、このお兄さん。まるでシンデレラみたいに!』
私が無邪気モードでそう言うと、平次君も付け加える。
「そうや、今回の事件にトリックがあったとしたら…コイツの顔や!
まさかあの高校生探偵・工藤新一が人刺すなんて思われへんからなァ…」
『最初に可笑しいと思ったのは、蘭姉ちゃんの態度だよ!話しか聞いてないけど、蘭姉ちゃんは
新一兄ちゃんを想ってずーっと待ってるんでしょ?すごく大事で掛け替えのない人なんだよね。
そんな人が記憶喪失で現れたっていうのに、蘭姉ちゃん何か態度が冷めててよそよそしいんだもん。
普通そばにくっついて離れない筈だよ』
凄く大事で掛け替えのない人、のフレーズに込めた真意に気が付いたのか、死羅神様の後ろで顔を赤らめる蘭ちゃん。
うおおおお可愛いよパネェよ最高だよ蘭ちゃあぁぁぁん!!あぁもうどうしよう…アーモンドしよう!
内心グフフフッと笑う私。平次君は一瞬呆れた様なジト目をしたものの、私の言葉に続いて
推理を披露する。
「まぁ森ん中に建っとった犯人の小屋ん中調べたら、その理由が分かったわ!」
「は、犯人の小屋…?」
「ああ。壁に貼ってあった工藤の写真はズタズタにされとるし、鏡は何枚も割られて床に散らばっとった」
『写真をズタボロにする程新一兄ちゃんの事を恨む人物が、鏡まで粉々に砕く理由は1つ…』
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立体起動装置愛用者(プロフ) - ハルさん» そうなんですよ、とりあえずそこまで行かないと純黒のメドが立たないんです(白目)おおお、温かいお言葉ありがとうございます!続編でもどうぞよろしくお願いします!! (2016年8月12日 8時) (
レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 立体起動装置愛用者さん» 目標安室さんなんですねw飽きるなんてとんでもないです！これからも楽しく読ませてもらいます (2016年8月12日 7時) (レス) id: 72a9d5b272 (このIDを非表示/違反報告)
立体起動装置愛用者(プロフ) - ハルさん» はい、色んなキャラが出ますよ〜!とりあえず目標は安室さんなんですが、そこまで果たして続くのか。そして読者さんは飽きずにいてくださるのか…。おお、その絡みが好きですか!うーん、でも彼が新一の姿なのは今回以外はロンドンだけですねぇ…。あ、映画があった! (2016年8月11日 8時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - これから先進んでいくに連れ他の色んなキャラとの交流も増えますよね！あとトーカちゃんと新一のからみ、大好きなのでもっと増えることを願ってます！ (2016年8月11日 8時) (レス) id: 72a9d5b272 (このIDを非表示/違反報告)
立体起動装置愛用者(プロフ) - 紅葉さん» ホント笑えないですよね…コナンはどこまで続くんだろう…早く全カップルがくっついてほしいなー。私の願望は新蘭と平和カップルが其々キスしてるところを見る事です(断言)男の子2人は何気にキス上手そう、早く来ないかな〜。え?書かない?言わせねェよ(超笑顔) (2016年8月10日 22時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
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