第170話 ページ30
「ほんなら姉ちゃん、答え合わせといこか?分かってるんやろ、2つの事件の真相」
下山していると、平次君がこっそり耳打ちしてきた。その表情は悪戯を考え付いた
子供の様に輝いている。恐らくコナン君も事件を解決したらこんな風になるんだろう。
来ました来ました来ましたよ、皆様!探偵同士恒例のミステリアスな会話が!!
待ってましたァッ!うっほぉ、ヤベェよ超絶嬉しいんだけど!?ワンダホーだよアルティメットだよ!!
ふへへへ、余程信頼してくれてるんだな〜。いっやぁーん、照れるゥ!!
私を探偵扱いしてくれる事や開始したミステリアスな会話に、ニヤけが止まらない私。魂が狂喜の舞を踊る始末だ。もっとも、彼には探偵としてのソレにしか見えてない筈。…じゃなかったら泣くわ!?
『OK。じゃあそっちからどうぞ?』
「んじゃお言葉に甘えて、1年前の殺人事件からや。
……犯人のあの人は、得意のアレであの状況を実現したんや。強盗殺人に見せかける為にのォ。
多分あそこ調べたらすぐ出てくるやろ」
うっわぁー、相変わらずこそあど言葉好きだね?国語力大丈夫か割とガチで
これ分かってない人はチンプンカンプンだわな〜。私も漫画見てる時結構なってたもん
だが現在有難い事に、私は彼の言葉の意味が分かっちゃってるんだなー?褒めてよろしくってよ!!
さて、と。私も彼にならって返そうじゃないの
『そして恐らく使用したのは、現場から消えていた3つのアレ…でしょ?』
「お、分かっとるやないか」
私が3本指を立ててそう言えば、彼は更に笑みを深める。どうやらビンゴらしい。
意思疎通ピギャアアァ!! と跳ねまくる脳内は置いといて私は彼に言う。
『そうだ平次君、私がトランクの工藤君呼んでもいい?』
「! 大丈夫なんか?」
心配げな彼に、私は不敵に微笑む。
『平気平気。私たちの見立て通りなら彼は抵抗しない…でしょ?』
□□□
『新一兄ちゃん!』
「き、君は確か…」
私がレンタカーのトランクを開けると、やはり彼は大人しく中に納まっていた。
動揺してこちらを見る彼に、屈託なく笑いかける。
『あのね、平次兄ちゃん今朝の殺人事件の真相が分かったんだって!』
「え?」
『これから日原村長の家で推理ショーやるみたいだから、新一兄ちゃんも行こう?』
「う、うん」
おずおず頷いて、彼はトランクから出てきた。私は密かに口角を上げる。
―――さぁシンデレラ、もうすぐ12時の鐘が鳴る。夢の時間は終わりだ。
貴方にかけられた魔法を解かなきゃね?
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立体起動装置愛用者(プロフ) - ハルさん» そうなんですよ、とりあえずそこまで行かないと純黒のメドが立たないんです(白目)おおお、温かいお言葉ありがとうございます!続編でもどうぞよろしくお願いします!! (2016年8月12日 8時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 立体起動装置愛用者さん» 目標安室さんなんですねw飽きるなんてとんでもないです!これからも楽しく読ませてもらいます (2016年8月12日 7時) (レス) id: 72a9d5b272 (このIDを非表示/違反報告)
立体起動装置愛用者(プロフ) - ハルさん» はい、色んなキャラが出ますよ〜!とりあえず目標は安室さんなんですが、そこまで果たして続くのか。そして読者さんは飽きずにいてくださるのか…。おお、その絡みが好きですか!うーん、でも彼が新一の姿なのは今回以外はロンドンだけですねぇ…。あ、映画があった! (2016年8月11日 8時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - これから先進んでいくに連れ他の色んなキャラとの交流も増えますよね!あとトーカちゃんと新一のからみ、大好きなのでもっと増えることを願ってます! (2016年8月11日 8時) (レス) id: 72a9d5b272 (このIDを非表示/違反報告)
立体起動装置愛用者(プロフ) - 紅葉さん» ホント笑えないですよね…コナンはどこまで続くんだろう…早く全カップルがくっついてほしいなー。私の願望は新蘭と平和カップルが其々キスしてるところを見る事です(断言)男の子2人は何気にキス上手そう、早く来ないかな〜。え?書かない?言わせねェよ(超笑顔) (2016年8月10日 22時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
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