第１６５話 ページ25
「お、おい、何だこりゃ…」
『全部新一兄ちゃんの記事だ…』
隣室の壁という壁一面に、工藤君の写真や新聞記事が所狭しと貼られていた。
まぁそれだけならいいのだが、何とそのうちの1枚の彼の写真はナイフでズタボロにされている。
どうやら相当恨みを持たれているらしい。
ここからヤンデレ展開にはならない…よねちくせう!!うんいいわ逆に困るわ!
なんて呑気な思考もちゃっかり保持しつつ、私は部屋の中を見渡して観察する。
じっくり見てみると他にも不自然な点が…というか不自然な点しかないわ、この部屋。ヤダ鳥肌が!
「蘭!本当に見てないのか?お前をここに運んだ奴!」
状況を確認したおっちゃんが聞くと、蘭ちゃんはおずおずと頷く。
「う、うん…。死羅神様なら森で見たけど…」
「し、死羅神様!?」
「ホ、ホンマに!?」
おっちゃんと和葉ちゃんが驚愕すると、平次君が小屋の主はその死羅神らしい、と目を細めた。
そんな彼の手には細い糸の様な物が。どうやらそれはポリエステル製のカツラ用の白髪らしい。
蘭ちゃんも死羅神様は白髪だったと言う。
「でも、そんなに悪い人には見えなかったよ?怖かったけど」
「そうやなァ、蘭ちゃん手当してくれたみたいやし」
「優しくして油断させて良からぬ事をしようとしてたんじゃ…」
女の子2人とは違って訝しむおっちゃん。私も死羅神様が危険人物だという考えには賛成なので
口を開いた。
『危険な人っていうのは確かかも』
「あん?」
『ほら、これ。拳銃の弾の空箱と、散乱してるガラスの破片があるよ!これって、銃で鏡を撃って割ったって事じゃない?しかも結構な数を!』
荒らされた村長宅にも匹敵するんじゃ、と思う程部屋の床に散乱した鏡の残骸と手に持った銃弾の空箱を示せば、ホントだ、と彼らは目を丸くする。そして私の言葉に平次君がこう付け足した。
「ほんで極めつけはこの机に刻み付けられたえげつない文字…�犲最圓六爐△襪里澂瓩�!」
『拳銃の空箱があるって事は、死羅神様はすんごいモノ持ち歩いてるみたいだね…』
「おいおい…」
いやはや色々恐ろしいですわ死羅神様、絶対人間だけど
とりあえず蘭ちゃんが何もされなくてホントよかったァ!!
神様の気まぐれって奴?まぁそうだよね、angel蘭ちゃんに手出しなんかできないよねェ〜!
内心安堵のため息をつきつつ、他に何か変なモノはないかと足を一歩踏み出した。
すると床に散乱していた鏡の破片の1つを踏んだらしい。パキッという軽い音が靴の裏で鳴る。
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立体起動装置愛用者(プロフ) - ハルさん» そうなんですよ、とりあえずそこまで行かないと純黒のメドが立たないんです(白目)おおお、温かいお言葉ありがとうございます!続編でもどうぞよろしくお願いします!! (2016年8月12日 8時) (
レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 立体起動装置愛用者さん» 目標安室さんなんですねw飽きるなんてとんでもないです！これからも楽しく読ませてもらいます (2016年8月12日 7時) (レス) id: 72a9d5b272 (このIDを非表示/違反報告)
立体起動装置愛用者(プロフ) - ハルさん» はい、色んなキャラが出ますよ〜!とりあえず目標は安室さんなんですが、そこまで果たして続くのか。そして読者さんは飽きずにいてくださるのか…。おお、その絡みが好きですか!うーん、でも彼が新一の姿なのは今回以外はロンドンだけですねぇ…。あ、映画があった! (2016年8月11日 8時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - これから先進んでいくに連れ他の色んなキャラとの交流も増えますよね！あとトーカちゃんと新一のからみ、大好きなのでもっと増えることを願ってます！ (2016年8月11日 8時) (レス) id: 72a9d5b272 (このIDを非表示/違反報告)
立体起動装置愛用者(プロフ) - 紅葉さん» ホント笑えないですよね…コナンはどこまで続くんだろう…早く全カップルがくっついてほしいなー。私の願望は新蘭と平和カップルが其々キスしてるところを見る事です(断言)男の子2人は何気にキス上手そう、早く来ないかな〜。え?書かない?言わせねェよ(超笑顔) (2016年8月10日 22時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
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