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第143話 ページ2

そして平次君も皆にこう呼びかける。

「ほんなら飯食って俺らも早よ寝よや!明日東京にいかなアカンし!」
「え?」
「2泊3日でのんびりするとちゃうのん?」

首を傾げる和葉ちゃんと蘭ちゃんに、彼は工藤君を医者に見せるべきだと納得させた。勿論、一刻も早く彼を阿笠邸に送り届ける為の嘘。流石西の高校生探偵、ナイス機転だ。

そんな平次君の言い分に、おっちゃんが不満げに鼻を鳴らす。

「この探偵ボウズが1年前に解いた事件の推理ミスを肴に、温泉浸かって1杯やろうと思ってたのによ!」

どうやら同業者である彼に対しては、未だに塩対応らしい。村人に匹敵する加減だ。
私と蘭ちゃんが揃ってジト目で呆れたのは言うまでもない。


いや分からんでもないけどさ!?貴方も色んな意味でブレないね主にそういう所!!



「ほんなら、工藤君をその事件現場に連れて行かへん?」
『え、今から?』

クイッと工藤君の腕を引きながら和葉ちゃんが言う。突然の申し出に私は思わず聞き返した。
和葉ちゃんは頷き、何か思い出すかもしれない、と付け加える。

「何アホな事…」

連れの呑気な言葉にジト目で言い返そうとした平次君だが、はたと口をつぐんだ。顎に手を当てて考てるその表情から察するに、彼女のアイデアに一理あるとでも思っているのだろう。
実を言えば、私も賛成だ。何がキッカケで記憶が回復するかなんてわからない、だったら可能性の
ある物に片っ端らから当たっていくべきだと思う。

『賛成!行こうよ、事件現場!』
「せやな、ほな準備すんで!」







「姉ちゃん、さっきは機転効かせてくれてホンマ助かったわ。おおきに」

すっかり日も落ち、闇に沈んで昼間とはまるで別の表情を見せる森の中を事件現場へと歩いていると、小声で平次君がそう言ってきた。私はクス、と笑って返す。

『いいって、事情を知る者同士だし』
「ハハ、頼もしいわ。…しかしまぁ、ホンマけったいな事になったなぁ。元の姿になった挙句記憶喪失やで?」

先を歩く工藤君たちを半目で見る平次君。同意見だ、もうフラグしか乱立してないと思う。

『まぁとりあえず、何とかして薬の効果が切れる前に工藤君を連れて行かなきゃ。できれば記憶も取り戻させないと』
「せやな。…ほな、色々と頼むで姉ちゃん」
『こちらこそ、頼りにしてるよ』



…うっひょい、今私あろう事か平次君に頼られてるよ!?しかもこうやって秘密感溢れる会話してるよ?ヤバくね、かっこよくね今の私!どうしよメッチャ嬉しい!!最高だぜ万歳!!

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立体起動装置愛用者(プロフ) - ハルさん» そうなんですよ、とりあえずそこまで行かないと純黒のメドが立たないんです(白目)おおお、温かいお言葉ありがとうございます!続編でもどうぞよろしくお願いします!! (2016年8月12日 8時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 立体起動装置愛用者さん» 目標安室さんなんですねw飽きるなんてとんでもないです!これからも楽しく読ませてもらいます (2016年8月12日 7時) (レス) id: 72a9d5b272 (このIDを非表示/違反報告)
立体起動装置愛用者(プロフ) - ハルさん» はい、色んなキャラが出ますよ〜!とりあえず目標は安室さんなんですが、そこまで果たして続くのか。そして読者さんは飽きずにいてくださるのか…。おお、その絡みが好きですか!うーん、でも彼が新一の姿なのは今回以外はロンドンだけですねぇ…。あ、映画があった! (2016年8月11日 8時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - これから先進んでいくに連れ他の色んなキャラとの交流も増えますよね!あとトーカちゃんと新一のからみ、大好きなのでもっと増えることを願ってます! (2016年8月11日 8時) (レス) id: 72a9d5b272 (このIDを非表示/違反報告)
立体起動装置愛用者(プロフ) - 紅葉さん» ホント笑えないですよね…コナンはどこまで続くんだろう…早く全カップルがくっついてほしいなー。私の願望は新蘭と平和カップルが其々キスしてるところを見る事です(断言)男の子2人は何気にキス上手そう、早く来ないかな〜。え?書かない?言わせねェよ(超笑顔) (2016年8月10日 22時) (レス) id: 4e1c80c688 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:立体起動装置愛用者 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年7月26日 13時

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