第８５話 ページ41
それでも私は、つい、と目を逸らしてしまう。
いや目の前の御三方が信用できるのは知ってるよ?画面越しの時から承知済みですよ?
それでもやっぱりさ、抵抗ってものがあるんだよね。多分本能だと思う。
情けない事に、怖いんだ。何がって言われると、上手く言えないけど。
『…』
俯いた私の眼に自然と入ってくるのは、哀ちゃんが入れてくれたコーヒー。
無言のままティースプーンを取ると、グルグルとかき混ぜた。考えもなく、ただ無造作に。
行儀悪い?無礼?フン、コッチは生まれた時からずぅーっと無礼だい!べー!!
…嘘です常識ぐらいあります多分きっと恐らく
かき混ぜる度にグルグルと生まれていく渦は、まるで今の私の心の様だ。
止まらない、底が見えない。
―――だが同時に、この渦は私の手で止められるもの。
どうするのかは、私次第。
�犒覯未話�にもわからない。だからこそ、悔いのない方を自分で選べ��
『悔いのない方、ね…』
「え?」
思わずボソリと呟くと、聞き取れなかったらしい哀ちゃんが聞き返してくる。
他の2人は黙ったまま、私を見つめているようだ。重い沈黙がヒタヒタと場を満たすのを感じる。
カチャ、と私は手を止めてティースプーンをコーヒーの中から取り出した。その先に光る黒い雫を舐めてみる。
『……にっが』
ブラック苦手なんだよなぁ、飲めない訳じゃないけど。…飲めない訳じゃないけど!!
やっぱ砂糖は必要だよ
―――うん
もう私の気持ちは、どうしたいのかは、決まった
―――今の私が思うように、動けばいいのなら
――――――――私は
□
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□
□
□
『…長い銀髪の男と、サングラスをかけた男。どちらも全身黒ずくめ』
「!!」
吐き出した言葉は、低く唸る様だった。確かにした息をのむ音に顔を上げれば、予想通り目を見開く2人の顔は強張っていて。哀ちゃんなんか最早蒼白だ。一瞬にして張りつめた緊張感が漂う。
『2人共、この人物像に心当たりは?』
「…あるよ」
「私もよ…」
『そう』
知ってたけどね、と内心で付け足して私は一瞬目を閉じる。
そして息を吐いて目を開き、視界にしっかりと2人の姿を捉えて一気に言った。
『私は、その男たちと一戦交えた。
…まだ私が、大学生だった頃の話だよ』
加藤早紀、逃亡者役本気で辞めます
―――アーンド、死亡フラグ回収係に就任します!!
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おしゃしみ(プロフ) - 文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト、誰推しですか？あ、この作品最高です。今から一気読みしてきます (2020年5月28日 18時) (
レス) id: c250589637 (このIDを非表示/違反報告)
み - コナンの小説でここまで別作品が出てくる○魂。みたいな作品があっただろうか。 (2020年4月20日 1時) (レス) id: 42805fc132 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 文ストおおお！！心拍数が...そうこくうううう (2018年4月2日 11時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
立体起動装置愛用者(プロフ) - みょんみょんさん» お友達発見!!2期双つの黒見ました!?中也さんんんんんん!!ちなみについ最近授業で「汚れつちまつた悲しみに」やりました。先生の話なんて聞いてる訳がありませんね(にっこり) (2016年12月27日 23時) (レス) id: f27f71509c (このIDを非表示/違反報告)
みょんみょん - 文ストって聞いたら黙ってられません。あれはやばい中也さんの鼻血もんシーンが多すぎま…グヘh(( (2016年12月27日 23時) (レス) id: 4589983608 (このIDを非表示/違反報告)
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