第６９話 ページ24
私の問いかけに、力なく首を横に振る4人。
ちゃんと反省してくれたっぽい
こういう受け取りが素直な所ホント助かるわ、者共見習え
『じゃあ、今すべき事、分かるよね?』
いつも通りの優しい口調で聞いてやれば、全員頷いた。
そして菜々星ちゃんの方を向いたかと思うと、申し訳なさそうに頭を下げる。
「「「「…ごめんなさい」」」」
「…え」
震えていた彼女は、突然の事に目を瞬かせた。
「さっきは言いすぎました」
「ヒデェ事言ってごめんな」
「歩美も、ついカッとなっちゃった…」
「菜々星ちゃんの話も聞かずに、ごめんね」
口々にそう言う彼らに、菜々星ちゃんは狼狽える。どう返事をすべきか迷っているらしい。
だが、瞳の奥の恐怖の色は消えている。
「…ま、そういう事だ。オメ―ら、もう2度とこんな事すんなよ?」
「彼女の言葉、しっかり胸に刻む事ね」
「「「「はぁーい…」」」」
どこか安心した様な名探偵と哀ちゃんの声が、後ろから聞こえてきた。
『…!!』
し ま っ た
と思えど、もう遅い。背中に感じる2人の視線が、明らかに変わっている。
どういう物かはご想像にお任せする。考えたくもない。
…アカン。彼らの前だという事も忘れ、素のままに対応してしまった。
何でこうも自分の首をボッキリ絞め折っちゃう様なマネしかしないんだ、私は!!何回目だよ!?
猛烈に頭を抱えたいのを、グッと耐える。
フーラグ、フーラグ、たーっぷりフーラグ♪
という謎のメロディが頭の中で発生。禁断の病、という名の現実逃避末期らしい。
あぁ、タラコ食べたい
とまぁ、思考は斜め方向に行き始める訳だが、そこで無理やりストップをかける。
まだ事は終わっていない。彼らなど後回しだ。
『って訳だから、ここからはサシの話だね、菜々星ちゃん』
「!!」
彼女に向き直って言うと、途端に表情を強張らせる。再び空気が重くなった。
これからやっと、本題だ。
どうしても、確かめておかなきゃ
『要するに貴方は、私が憎かったんだよね。突然転校してきたと思えば、今まで自分が
築いてきた地位をいとも簡単に横取りするんだから。それが許せなくて、こんな事をした』
「…ッ」
淡々と傷を抉ると、無言のまま睨みつけてくる。
少年探偵団とは違い、私には未だ敵対心というか意地がある様だ。
『つまり、自分の�猴ヅ�生�瓩箸いξ�場を守りたかった。自分を認めて欲しかったんだよね。
だけどさ…』
「…何なの」
『こんな事して、お母さんが変わると思う?』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 583人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【名探偵コナン】おいコラ、私のうはうはハーバード生活を返しやがれ！！ その３【... 【名探偵コナン】おいコラ、私のうはうはハーバード生活を返しやがれ！！【トリップ】 【ギャグトリップ】ジンの兄貴のコートからガキが出てきた。【名探偵コナン】もっと見る
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おしゃしみ(プロフ) - 文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト文スト、誰推しですか？あ、この作品最高です。今から一気読みしてきます (2020年5月28日 18時) (
レス) id: c250589637 (このIDを非表示/違反報告)
み - コナンの小説でここまで別作品が出てくる○魂。みたいな作品があっただろうか。 (2020年4月20日 1時) (レス) id: 42805fc132 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 文ストおおお！！心拍数が...そうこくうううう (2018年4月2日 11時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
立体起動装置愛用者(プロフ) - みょんみょんさん» お友達発見!!2期双つの黒見ました!?中也さんんんんんん!!ちなみについ最近授業で「汚れつちまつた悲しみに」やりました。先生の話なんて聞いてる訳がありませんね(にっこり) (2016年12月27日 23時) (レス) id: f27f71509c (このIDを非表示/違反報告)
みょんみょん - 文ストって聞いたら黙ってられません。あれはやばい中也さんの鼻血もんシーンが多すぎま…グヘh(( (2016年12月27日 23時) (レス) id: 4589983608 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
