終わりと始まり�� ページ4
「見ての通り…江戸川コナンは工藤新一なんだ。蘭とトロピカルランドに行ったあの日、俺は毒薬を飲まされてこの体になっちまった。そして今までこの姿で毒薬を飲ませた奴らを密かに追い、つい先日やっと奴らを潰す事が出来た」
すっかり耳に馴染んだろう子供の声音で語られる衝撃の真実、�犢掌誉逎灰淵鶚瓩糧蕕鯒砲蠎里討徳任梁崚戮噺�調で真剣に話す彼を、蘭ちゃんは目を丸くして呆気にとられた様子で見ている。おっちゃんは彼を鋭い瞳で見つめ、ただ黙って耳を傾けていた。
「だけど俺はもう元の姿に、工藤新一の姿には戻れない。だから真実を告げに来た。―――今まで騙して、本当にごめん」
タボタボの服がはだけるのもお構いなしでガバリと彼は頭を下げる。沈黙がその場を支配した。誰も喋らず、物音一つせず、時間だけが過ぎていく。
―――そんな重苦しい沈黙を切り裂いたのは、微かな柔らかい笑い声だった
「…フフ。そっか」
「蘭…?」
聞こえてきたそれに顔を上げたコナン君が、そのまま目を見開く。私と哀ちゃんもその光景に唖然とした。
―――まるで春の陽だまりの様に温かく優しく、何より目を奪われる様な美しさで、蘭ちゃんが顔を綻ばせていたからだ。浮かんでいるのは怒りでも悲しみでもなく、安堵と喜びの表情で
予想とかけ離れた彼女の態度に驚き固まる私達に、蘭ちゃんは更なる爆弾を落とした。
「私ね、分かってたよ」
「ッな…!?」
「『ッ!!』」
驚愕のあまり絶句する私達3人を見て、蘭ちゃんは悪戯っ子の様な笑みを浮かべる。そして語りだした。
「だって、眼鏡を取った顔も時折見せる真剣な態度や口調も、新一にそっくりなんだもの。フフ、気づかない方が可笑しいわよ。インペリアルエッグの時とか学園祭の時とか、新一とコナン君が同時に存在している時って沢山あったけど、それでも片方は違うってどこかで分かってたし。大半はキッドが新一だったけど、学園祭の時は哀ちゃんがコナン君だったのかな?」
当時を思い出して時折吹き出しながら蘭ちゃんは優しく笑いかける。暫く口をきけなかった私達だが、やっとコナン君が我に返ってこう尋ねた。
「オメー…気づいてたんなら何で…」
何故問いたださなかったのか。そう問う彼に彼女は目を柔らかく細めた。
「必死に子供を演じているのを見て思ったの、私達を巻きこめない程の深い事情があるんだろうなって。頼ってほしい気持ちもあったけど、新一の努力や想いを無駄にできる訳ないじゃない」
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ふんにゃあぁ - 本っとうに続きが早く読みたいです！更新待ってます! (2018年6月13日 22時) (
レス) id: 2f8ccb0650 (このIDを非表示/違反報告)
カノン - 早く続きが見たいです (2017年3月27日 20時) (レス) id: bbf6c28e51 (このIDを非表示/違反報告)
medaemon - 更新待ってます！ (2017年3月8日 16時) (レス) id: ca66a711e7 (このIDを非表示/違反報告)
色ハ匂ヘド散リヌルヲ - 早く続き読みたいです!!とっても面白いので更新が待ち遠しいです!! (2017年2月18日 18時) (レス) id: 8f6e956251 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 待ってました!!更新!!3人ともむっちゃ美形なんですね(^^;3人は本名で名乗るんでしょうか?色々楽しみなので続き楽しみにしてますね（笑）毎回すみません(T_T)頑張ってください!! (2017年2月6日 19時) (レス) id: 3c733bbdad (このIDを非表示/違反報告)
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