あなたに興味なんて…ない、 (ページ48)

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48~MS~ ページ48

MSside

病室を出て、Aと一緒に5階に向かう。
さっきの回診についてカルテを書いたり、指示書を作成したり、医局でやってもいいが、
実際に看護師と相談しながらやれるため、多くの医師が担当診療科の病棟で記入している。

元々担当していた患者についてヨナと話しているAを横目に見ながらジミンのリハビリの計画書を確認する。

一通り話し終えたのだろう、Aは他の看護師に挨拶をし、病棟へ戻っていった。

「ねえ、ソンベ。」

Aの後ろ姿を見ていると、横からヨナが声をかけてきた。

「聞きました？あれ、」

“あれ”が何を示しているのかは、聞き返さずともわかった。
俺に話したんだ、ヨナが知らないはずがない。

『許すはずないだろ。まともじゃない結果が見えてる。』

ヨナの前では何も気にせず眉を寄せられる。

「ですよね…。まあ、不幸中の幸いというか、Aは心動いてないみたいですけど。」

でも、それも時間の問題かな……。と溜息混じりにヨナが呟く。

『そんなのあってたまるか。』

思いのままエンターキーを叩くと、強い音がして一瞬ヨナが焦った表情をした。

「ソンベ、私はあの頃に戻ってほしいんですよ。Aが一番幸せでいられるのはソンベの隣だと思います。」

少し乱暴に立ち上がると、俺の背中に向かってヨナがそう声をかける。
それができれば今すぐ取り戻してる。
Aを幸せにする自信がないとか思ってない。
ただ、今のAは俺にそんなことを求めていないことが明らかだ。
あいつには今の距離がいいらしい。それならその思いを尊重するしかない。

『気休めでもありがとな。でも、もう決めたからな。それを撤回するわけには行かない。』

「ソンベ……。」

ヨナも何かを察したのだろう、それ以上は何も言わなかった。

『じゃあ、上行ってくるわ。なんかあったらPHSにかけてくれ。』

ヨナに軽く手を振り、新しく作成されたリハの計画書を片手にまた最上階へと戻る。

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予想以上にMSsideが長くなってしまいました。次でMSsideは一旦終了です！
そして、1シーズンで終わらせようと思ってたのに、普通に2に入ってしまいます。
超絶亀更新にも関わらずお付き合いくださっている皆さん本当に感謝感謝です！！

ミルキー