あなたに興味なんて…ない、 (ページ15)

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15~JM~ ページ15

「もう、4日しか経ってないっていうのに、もう何ヵ月も経った感覚なんだけど。ジミナ早く帰ってきてよ〜。」

Aが、事前に用意していたスツールに座りながら足をブラブラさせてそう言うテヒョナ。

『ごめんね、少しでも早く回復できるように頑張るよ。』

俺だって、俺だって早くステージに戻りたいんだよ。ずっとこんなところにいるのなんて嫌だ。
あと1ヵ月以上ここにいなくちゃいけないなんて。

「でも、無理はするなよ？お医者さんに言われて通りにするだぞ？」

一番近くに座っていたホビヒョンが、心配そうな表情でそう言う。

『ちゃんと聞いてますよ。早く治りたいしね。』

そう答えると、安心したようにうんうんと、頷いたヒョン。

「そうだ！LIVEの最終日にねっ！」

そう言って、テヒョナが俺が出れなかった2日間のLIVEの話を始めた。

ジニヒョンが歌詞を間違えたとか、テヒョナがはしゃぎすぎてマネージャーに怒られたとか、面白い話に、楽しい話でいっぱいだったけど、どれを聞いても心の奥で黒い何かが渦巻いていくばかりだった。

「いや、あれはお前が悪いだろっ！」

「でも、ユンギヒョンがちょっかいかけてこなければあんなことしませんでしたよ〜！」

とか、皆で盛り上がっているのを笑いながら見ていたけど、どこか俺が知らない世界の話を聞いているようだった。

「でね、でね！」

30分ぐらいこの4日間の出来事を聞いていると、さすがに疎外感が強まってきて、

『もういいよ……。疲れた。』

まだ話を続けようとするテヒョナについ、そう言ってしまった。

「あっ、ごめん。一気に話しすぎちゃったね。」

テヒョナは少しひきつった顔で、頭を掻きながらそう謝った。

何を言ってるんだ、テヒョナにこんな顔させてしまうなんて。

『いや、俺こそごめん。こんなに話聞いたの久々だったから、ちょっと体がついてかなくて、ごめん。』

ただ、そう言い訳するしかできなかった。

「そうだよな、俺達こそごめんな。」

ジニヒョンにまでそう謝らせてしまった。

何やってるんだ、せっかくの楽しい雰囲気をぶち壊すなんて、
気が付けばナースコールに伸びていたた手を止めることなく、皆に気付かれないようにボタンを押す。