この差ってダメですか？【EXO】 2 (ページ14)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:13,887 hit

65 ページ14

結局、顔の火照りは引いたけど、最後まで心臓はバクバクしたままだった。

「A大丈夫？具合悪いんじゃない？」

授業が終わってすぐに、真面目な顔でセフンにそう言われて焦る。

『いや、全然元気だよ？！』

焦ったせいで、変に声が裏返ってしまう。

「でも、ずっと顔火照ってるよ？」

グイッと、近くまで顔を寄せられて、その恥ずかしさに更に顔が熱くなるのが感じられた。

「どれ、」

そう言って、さらにセフンは私の額に手を当てる。

「熱はないね。」

『ホントに大丈夫だからっ！』

たぶん、セフンは気にしていないだろうけど、ダンス部期待のエースは、2年生だけではなく、全学年にファンがいる。

おそらく、このクラスにもいるだろう。

そんなセフンに、こんな事をやられると、いったいどれだけの人に目を付けられることになることか、

恐ろしくて、考えたくもない。

「A〜、学食いこー」

いい加減この場を去りたいと思っていたところで、リサから声がかかった。

『いくー！』

セフンには申し訳なかったけど、これ以上冷たい視線を浴びるのは勘弁だったから、セフンの方に一切目もくれず、お昼ご飯を持って、廊下で待つリサ達のもとに向かった。

セフンのこともあって、このときには先生の事はすっかり忘れていた。