この差ってダメですか？【EXO】 2 (ページ2)

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『ただいまー！』

「おかえり。ちょうどご飯できたとこだよ。」

家に帰ると、今日も兄が先に帰ってきていた。

大学のサークルは高校時代より早く終わるらしく、
しかも大学自体高校より少しだけ近くにあるから帰ってくるのが早くなった。

『今日ね、ジュンミョン先生がオッパがホントに家事やってるのか見に行くとか言い出してね、』

兄が作ってくれたスンドゥブを食べながら、今日のジュンミョン先生との話をした。

「そりゃ困るな」

兄は困ったように、でもちょっとだけ嬉しそうに笑った。

「でも今度いいかもな、」

兄は、ちょっと考える仕草を見せ、そんなことを言い出した。

『えっ、本気？』

「うん。本気だよ？」

冗談で言う必要あるのか？

とでも言いたげな顔で、少し首を傾ける兄。

『いやっ、ダメでしょ、』

オッパが学校行って先生に会いに行けばいいじゃん。

そう言おうと思ったのに、兄のスマホが着信を知らせたせいで、その言葉は阻まれた。

「はい。ジョンインです。」

兄は、表示されている名前を確認するなり、すぐに電話に出た。

「あっ、聞きましたよ〜」

なんだか話が長くなりそうだったので、ご飯を食べ終え、片付けをすることにした。

皿の泡を洗い流す水の音の先で、兄の笑い声が聞こえた。

兄の電話相手が気にならないわけではなかったけど、

盗み聞きなんてことはしたくなかったから、黙って自分の部屋に戻る事にした。

このときの電話相手をAが知るのはそう遠くないある日のこと。