【暗殺教室】だったら私も浮気する。【赤羽業】 (ページ2)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:107,234 hit

浮気02 ページ2

｢どうしたんだ？A。ついに僕のものになるとでも？」

『うん』

｢は？」

生徒会室。2人っきり。
ラブコメもってこいなドキドキシチュエーションのお相手は浅野学秀。

常にお高く止まった態度の此奴は不本意ながら幼なじみ、とでも言うのだろうか。なんだかんだ言って付き合いの長い腐れ縁である。

そんな付き合いの長い学秀が、こんなにも驚きの感情を剥き出しにするのをはじめてみた。

まぁ、そりゃそうよね。

｢お前、だって……赤羽は？」

『あいつさー、浮気してんだよね』

｢なるほど、そういうことか」

頭のいい学秀はわかっちゃったみたい。
さっすがぁ！生徒会長様！A組様！理事長様の息子様！なぁんて茶化せば睨まれてしまった。

最低な女だって思われてもいい。
先に最低なことをして来たのは赤羽業。あんたなんだから。

『ねぇ、利用……してもいい？』

あぁ、本当に最低な女だ。
なんも関係ない学秀を巻き込んで。
―――彼の、私への好意を利用して。彼の優しさに甘えて。

こんな、まるで小説に出てくる悪女のような言い方をするのは、学秀に、私に対して嫌悪感を抱かせる為。利用してしまうせめてもの償い。最低な女でしょう？軽蔑したでしょう？―――これで、私のことを嫌いになって。そんな、願いを込めて。

学秀は、こくりと頷いた。