私にも言って。【我妻善逸】

第16話 ページ18

Aside＿＿＿＿




A「…あれ…あの女の人…」


とても上品な着物に真っ白な肌…綺麗な人。


だけど、この人…何かを隠しているような匂いが漂っている。


そんな所に私は違和感を覚えた。


不死川「…お前…鬼だなァ。」


え…鬼？


女の鬼「あら、初めて気付かれたわ…貴方達、鬼狩りね。あぁ…ホント目障りだわ！！」


女の人の目は真っ赤に変化させ、鬼の正体を表した。


A「鬼っ！！」


女の鬼「血気術！！艶髪の縛り！！！」


髪！？


何コレ…刃物みたいに鋭いっ！！


A「華の呼吸！肆の型…日華…」


女の鬼「華の呼吸？！聞いた事ないわ！何っこれ…あたしの髪が！」


初めての型だ。


また使える型が増えた…


不死川「A…お前ェ…」


A「何ですか。」


不死川「いや…何でもねェ。」


そうだ。


この鬼に聞きたい事があったんだった。


A「…貴方はどうして人を殺したの…？小さい子供まで…」


女の鬼「…あ、遊びたかった…あたしも……」


この言葉を最後に灰となって消えて行ってしまった。


悲しい匂いがした…


きっとこの人は子供で他の子供達と一緒に遊びたかったんだな…


でもこの人は沢山の人間を殺してきた…


だけど私はこの人の気持ちが分かるような、そんな気がした。

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