54" 気づくためには ページ7
side 玄樹
｢神宮寺の心はいま、なんて言ってる？｣
神｢？｣
神｢……んー、、みんな おしごと がんばってる…
いえでは しずかに まつの…
…でも、でもね…っ、みんなに、っ
……あいたいっ…って、おもっ、ちゃうの、
はやくかえってきて、って……、
だめなのにっ、っ、ごめん…っ…ごめんなさいっ……｣
やっぱり、知らないか、
今までそうやって1人で待ってきたの？
｢そっかそっか。1人で苦しかったね、頑張ったね｣
神｢んーんっ、げんきもっ、がんばっ、てるっ、｣
｢ふふっ、ありがと。もう1人で我慢しなくていいよ？｣
神｢もう、めっわく、かけ……くっ、なっ…｣
｢神宮寺は優しいね。でもね？迷惑じゃなくて頼るの。
大切な人同士ほどたくさん頼って支え合うの。それは迷惑じゃない。｣
仕事が大好きな君が1人仕事を休んでて、
それも申し訳なく思う要素なのは分かってる。
でも神宮寺はなんなら俺らより頑張ってるんだよって、
少しだけでも気づけるようになってほしい。
｢そのままの神宮寺でいることが大事。
そういう時は"寂しい"って言うの。｣
俺らの前で少しずつ壁を壊してくれる
それって嬉しいことだけど、
同時に、今まで最善だったものが違うかもって、
実はそれが自分を苦しめてたかもって気づく
苦しさを知ることで気づくから結局苦しいんだよ。
今まで必死に作ってきたものを壊す怖さだってある。
内側から壊そうと思ったって簡単には壊れない。
そして、盾が壊れて無くなったら当然守りが弱くなる。
それでも、前に進んでいこうと1歩を踏み出す。
ほら、神宮寺はたくさん頑張ってるじゃん。
君を守る盾くらい、たまにはやらせてよ。
神｢………さみっ…っ…しっ、……さみしいっ、、…っ、｣
｢一緒にお昼食べて待ってよ、ふふっ、おいで？｣
神｢…げ…っ…きっ、、！｣
続く (更新停止中)
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作者名：咲苺_saki_ | 作成日時：2023年2月18日 19時
