49" 新たな一歩 ページ1
side 廉
｢ただいま〜｣
｢ほらじん、おいで｣
1ヶ月以上経ってついに家に帰ってこれたじん。
家に着いてもまだ怖がって紫耀にしがみついとって
俺らが先に入って迎えてあげるようにした。
玄関を開けといてやると
紫耀と手をつないでゆっくり歩いてくる。
俺らはもうすでに涙が出そうなんやけど
笑顔でおかえりを言ってやるって決めとるから。
神｢ た だ い ま っ ｣
｢っ、おかえりっ、｣
紫｢おかえり、じん｣
海｢じん〜、おかえりっ泣｣
岸｢おかえりっ｣
玄｢神宮寺、おかえりなさいっ｣
まだ玄関やのにみんなで抱きついた真ん中には
ちょっと苦しそうやけど嬉しそうなじんがいて。
神｢ め い わ く 、 ご め ん ね ｣
｢そんなことないっ｣
岸｢迷惑なんて１回も思ってないから｣
みんなで余計抱きしめたらじんが潰れそうで。
慌ててみんな離れて謝っとる(笑)
まずはゆっくりさせてあげようって静かにしとったら
疲れたんかソファーでうとうとするから。
紫｢じん、お布団行ってお昼寝しよ｣
紫耀に和室に敷いた布団に抱きかかえられていく。
そこならリビングからすぐだし安心やな。
岸｢退院したら仕事増やしてくって言われてるよね？｣
海｢さすがに断るのも大変だしやらないと。｣
｢でも、1人にすんのは心配よな｣
紫｢家に誰か1人は常にいるようにしてもらえば何とかなる？｣
｢そうね、朝早かったりとかはするようになるけど｣
岸｢マネに言っとくわ｣
やっぱりじんが退院してからの仕事は
出る時間とか帰る時間とか気になっちゃって。
ずっとセーブする訳にはいかんからしょうがないけど。
じんのことを言われることも増えるかもしれんけど
そこは俺らでしっかり守っていく。
ここからがまたスタート。
ゆっくり焦らず進んでいこうな。
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作者名：咲苺_saki_ | 作成日時：2023年2月18日 19時
