偽りの世界の中で

希望？ ページ22

有岡side

有岡『あの...』

知念『ん？何ですか？』

有岡『俺と会った事あります？』

奇跡なんてある訳がないと分かっているが希望を持ち
聞いてみる

知念『ん〜...あっ！ありますよ！』

有岡『えっ！？』

知念『この前、砂浜にいた方ですよね？』

有岡『あっ...』

知念『そう言えばあの時どうしたんですか？
　 凄く悲しそうな顔をしてらしてたけど』

有岡『えっと...それは...』

元々同じグループのメンバーだったなんて

言ったところで、信じて貰えないのがオチだ
寧ろ、怪しまれるかもしれない

ならいっそ隠し倒した方が楽かもしれない

有岡『ただの見間違いです
　 俺が皆さんの事知り合いと間違えたんです
　 ごめんなさい』

空気が悪くならない様に少し笑いながら言ってみる

...まぁ上手く笑えてるか不安だけど

知念『...本当に？』

有岡『え？』

知念『本当にそうなんですか？
　 なんかそんな気はしませんけど』

有岡『な、なんでそう思うんですか...？』

知念『ん〜...簡単に言うと僕の勘です！』

有岡『えっ？勘？』

知念『はい！何というか貴方本当だったらもっと
　 キラキラした笑顔しそうですもん』

有岡『...ｸﾞｽｯ』

覚えてなくても分かってるんだね

知念『えぇ、泣かないで下さいよ！
　 僕、何か酷い事でも言いました？』

有岡『ち、違うんです！ただ、優しすぎて...』

知念『ふふっ、ありがとうございます』

知念は優しく笑った

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