蝶柄の着物が似合う君 6 【坂田銀時】

素直に言ってみなさい､彼女様が抱きしめてあげるから ページ17

銀ちゃんside


銀｢よ､よぉAどした？｣



よりによってなんでこのタイミングぅぅぅ



｢あ､えーと財布忘れちゃって...｣

銀｢そ､そうか気ぃつけろよ｣




すたすたと机においてある自分の財布

をとるA









そのまま玄関に行くかと思いきや

下を向いたままこっちに近づいてきた








(怒ってる...？)




未だAは下を向いたまま









次に飛んでくる言葉に怯えてると









｢可愛すぎですかこのやろー｣

同時に俺を抱きしめてきた









銀｢え､え？｣





今の俺の真似？え､可愛すぎない？






｢嫉妬してくれたの？｣

俺の肩に顔を埋めたまま聞いてくる








銀｢べ､べっつにぃ？ぎんぽちが可愛いなーって思っただけだけど？｣


｢ふーん､なら行くね｣






すっと俺から離れて玄関に向かうA


思わず手首を掴む




｢...どしたの｣

銀｢その､嫉妬した､ぎんぽちに...｣



ぼそぼそと答えた








その直後



銀｢うおっ｣

Aがまた抱きついてきた






｢ほんと可愛すぎ､襲うよ？｣

Aから爆弾発言







銀｢え､A？｣

いつもと違う姿に戸惑ってると




｢ふふ､嘘だよ｣

悪戯っぽく言う









｢じゃそんな銀ちゃんには次の非番で1日中
私をぎゅーできる券をあげます｣


俺の頭を撫でながらこんなことを言ってきた






銀｢ほんとに1日中？ずーっと？｣

｢あ､お風呂とトイレ以外ね｣




いやそこまでいかねえよ




銀｢仕方ねぇからそれで許してやる｣

｢え､これ私が悪いの？え？｣




俺に嫉妬させたお前が悪い






銀｢時間大丈夫か？」


｢あ､ザキさん待たせてるんだった｣



すっと俺から離れていった

急に消えた温度に寂しさを覚える









するとAがぎんぽちを抱きしめた



(なにやってんの？いや可愛いけど)




ぎんぽちを腕から離すとはい､と

俺に渡してきた





｢私が帰ってくるまで私の代理｣

ドヤ顔でふふん､と言ってきた





やる事可愛すぎですかこのやろー


銀｢あんがとさん､んじゃ俺の代わり
はここにしておくわ｣



Aを自分の方に引き寄せて頬にキスをした






｢え､｣





さっきまで普通だったら照れる事を難なく

やってたのにキスには耐性がついてないらしい



驚いた顔が少し赤くなった




｢あ､りがと...行って､くる｣


銀｢おー｣
































｢｢可愛いすぎですかこのやろー｡｣｣

やっぱ格好って大事だよね→←嫉妬銀ちゃん Part2 (ん？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す