小鳥遊のむなさわぎ！�� ページ10
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翌日──
本日何度目か分からないあくびをしながら玄関を出ると、理子が既に家の前に立っていた
『おはよー、理子
ごめんね、待った？』
理子「ううん、全然。
それより、体調は大丈夫そうね。良かったわ」
『体調は全然平気なんだけどね。
昨日の夜、漫画読んでたら寝るのが遅くなっちゃって…授業寝る気しかしない……ふぁ〜あ……』
大きく口を開けてあくびをする私に理子は、ふふ、と笑う
可愛い
天使か
理子「あ！ A、これ」
そう言って理子は鞄の中から小さな箱を取り出した
『ん？ 何これ』
理子「昨日のお礼！ クッキー焼いたから、よかったら食べて」
『え何それめっちゃ嬉しい
余すことなく大切に食べるわ』
理子「ふふ、喜んでもらえて良かった」
可愛く微笑む理子から貰った箱を、筆箱と弁当しか入っていない自分の鞄に丁寧に入れる
理子からクッキーを貰ったという事実だけで目もばっちり覚めた
『あ、そういえば昨日伊藤ちゃんが言ってたんだけど、三橋、相手が強いっていうの知って、理子と変われって言いに来たんだって』
理子「本当に？」
『らしいよ
更衣室で言ってたって』
理子「そうなんだ……」
そう呟いて、何故かはにかんだような表情を見せる理子
……ん？
…いや、気のせいだよ、きっと
うん、そうに決まってる
理子「なんか意外ね
あんなに卑怯な戦い方するのに、根は良い奴なのね」
『あ、やっぱり卑怯な戦い方したんだ』
普段の笑顔に戻って頷く理子を見て、やっぱり気のせいだったのだと確信して理子に聞く
『あのトイレブラシで相手の頭をぶっ叩いたとか？』
理子「ううん」
『じゃあ壁に掛かってる薙刀使ったとか！』
理子「それも違う」
『えー…じゃあポケットに入ってた胡椒で目潰し！！』
理子「ううん、それも違うの」
伊藤ちゃんと話した時に出たものは全部違っていた
これ以上頭を捻っても分からない私は、理子にギブアップを宣言する
『だあぁぁ！！ ギブ！！ これ以上卑怯なこと思い付かない！！！
三橋、何使ったの？』
理子「…畳よ」
『えっ……"たたみ"？』
理子「そう」
『たたみ、って、あの床に敷いてある畳？』
理子「そう。その畳なの」
『そりゃ思い付かないわ………』
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沫手 飾(プロフ) - まず、受験お疲れ様です。私は貴方様の作品が大好きです、強い女性がとても好きで主人公が癖ドンピシャなんですよ。地の文もすごく綺麗でめちゃくちゃ読ませてもらってます。辛いこともあると思いますが頑張って乗り越えてください。応援しいてます。 (2023年3月10日 17時) (
レス) @page17 id: 3a5b00d9a1 (このIDを非表示/違反報告)
綾木 麗(プロフ) - 蒼央さん» ご期待に添えず、申し訳ないです……お言葉に甘えさせていただきます！！ (2023年3月10日 16時) (レス) id: 5a575a9999 (このIDを非表示/違反報告)
蒼央(プロフ) - 作者様のペースで全然大丈夫です！いつまでも更新待ってます！ (2023年2月27日 18時) (レス) @page16 id: 8cc8722268 (このIDを非表示/違反報告)
綾木 麗(プロフ) - 真昼の星さん» うわああああ……ありがとうございます……そう言っていただけて本当に嬉しいです！！！ ご期待に沿うことができるように頑張ります！！ 読んでいただき、ありがとうございました (2021年5月18日 19時) (レス) id: 5a575a9999 (このIDを非表示/違反報告)
真昼の星 - とってもおもしろかったです！続きも楽しみにしてます！ (2021年5月18日 7時) (レス) id: 8d7b2c35f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾木 麗 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月21日 19時
